一関市花泉町日形地区北東部、北上川沿いの県道を歩いていると、山裾の杉林際に株立状の
低木が茂っていて、その樹皮がふつうの木よりも濃いめの茶褐色なのが気になります。
急な斜面を登って確認すると、以前観察したアブラチャンに似ているような ?
川沿いとか、山裾の窪地等で見かけることの多い木ですし、枝先には既に丸い花芽が付い
ていますから、早春に咲くアブラチャンで間違いないでしょう。
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一関市花泉町日形地区北東部、北上川に程近い集落道を歩いていると、道路脇に1本の
立木があって、その樹皮が濃い灰褐色なのが目立ちます。
歩み寄って観察すると、樹皮に菱形状の浅い裂目がありますから、マメ科のイヌエンジュ
と思われます。背後の小段丘上には無住と思しき荒れた民家があるので、かつての主が
道路と敷地の境界として植えた木なのでしょう。
集落近くの林縁や、庭に植えられた木しか見たことがないので、 . . . 本文を読む
南三陸町入谷地区西部、沢沿いの細い集落道を上がって行くと、沿道に一軒の民家があって、
道路境には低い石垣が組まれています。その石垣の隙間に、何かの赤い葉が密生しています。
近寄って観察するとヒメフウロの根生葉のような ?
ヒメフウロは大陸原産の帰化植物で、園芸植物として国内に持ち込まれたものです。
それが野に逸出し、墓地の通路や砂利敷きの駐車場などで群生しているのを見かけます。
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南三陸町入谷地区西部、山中での踏査を終えて峠道を下っていくと、農地の広がる集落に
出ました。この谷は開けていて、なだらかな傾斜地に田んぼが続いています。
集落道を外れて畦道を下っていくと、田んぼの法面に点々とフキノトウが出ていて、日当た
りの良い場所では多くが開花していました。山菜としてのフキノトウは、主にツボミの状態
のものを採取しますから、咲いてしまうとあまり注目されません。
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南三陸町入谷地区西部、国道から分かれて、沢沿いの細い集落道を上がって行くと、沢と
山裾の間の幅の狭い平地に、民家が点在しています。
ここが最奥の集落と思われ、この先には山林しかないようです。
かつて養蚕が盛んだった時代は、山間にも桑畑が続いていたものですが、昭和40年代を境に
養蚕が廃れてしまいましたからね。
上流に集落や耕作地・鶏舎などが無ければ、沢水は清冽なまま流れ下ります。
そんな渓畔のあ . . . 本文を読む