南三陸町入谷地区西部、山中での踏査を終えて峠道を下っていくと、農地の広がる集落に
出ました。この谷は開けていて、なだらかな傾斜地に田んぼが続いています。
集落道を外れて畦道を下っていくと、田んぼの法面に点々とフキノトウが出ていて、日当た
りの良い場所では多くが開花していました。山菜としてのフキノトウは、主にツボミの状態
のものを採取しますから、咲いてしまうとあまり注目されません。
二枚とも2019.3.14撮影
実は、フキは有毒植物で、肝毒性が強いピロリジジンアルカロイドが含まれています。
牛馬などの家畜や野生のシカは、このことを本能的に知っていて食べないそうです。
草食動物が食べない植物を忌避植物、或いは不嗜好性植物と言います。
人はフキノトウもフキも、食べる前に灰汁抜きするので、問題なく食べられるのです。
ピロリジジンアルカロイド類は水に溶けるものが多いため、茹でこぼしや水晒し等のアク抜き
によって大幅に減らせるのです。フキノトウでは2~4割まで低減できるそうです。
ただ、ゼロになるわけではないので、食べ過ぎには注意しなければなりませんね。
2019.3.14撮影
キク科フキ属の多年草で、本州〜沖縄に分布し、草丈は25~70cm。雌雄異株。
秋田県・岩手県以北には大形のアキタフキが分布し、草丈は2m。
山野の湿り気のある半日陰に自生し、根茎は地中を這い分枝しながら増えるので、しばしば
群生する。また古くから食用に栽培もされる。
葉は花後に出る。根出葉に長さ30~60cmの柄がある。葉身は円形~腎円形で長さ15~30cm、
基部は心形。葉縁に細かい鋸歯がある。裏面には綿毛が生え、銀白色を呈する。
花期は3〜5月、葉がでる前に花茎を伸ばし、散房状に頭花を付ける。花茎には平行脈の目立つ
苞が多数付く。雄株は高さ10〜25cmになり、黄白色の頭花を多数付ける。
すべて両性の筒状花だが、結実しない。
雌株ははじめ密に頭花を付けるが、のちに高さ45cmくらいにのびる。頭花は白っぽい。
細い糸状の多数の雌花の中に、雄花と同じ形の両性花が数個混じる。この両性花は花粉が
できない。雌花の花柱は糸状。
果実は痩果で、長さ3.5mmほどの円柱形。冠毛は長さ12mmほど。
出ました。この谷は開けていて、なだらかな傾斜地に田んぼが続いています。
集落道を外れて畦道を下っていくと、田んぼの法面に点々とフキノトウが出ていて、日当た
りの良い場所では多くが開花していました。山菜としてのフキノトウは、主にツボミの状態
のものを採取しますから、咲いてしまうとあまり注目されません。
二枚とも2019.3.14撮影
実は、フキは有毒植物で、肝毒性が強いピロリジジンアルカロイドが含まれています。
牛馬などの家畜や野生のシカは、このことを本能的に知っていて食べないそうです。
草食動物が食べない植物を忌避植物、或いは不嗜好性植物と言います。
人はフキノトウもフキも、食べる前に灰汁抜きするので、問題なく食べられるのです。
ピロリジジンアルカロイド類は水に溶けるものが多いため、茹でこぼしや水晒し等のアク抜き
によって大幅に減らせるのです。フキノトウでは2~4割まで低減できるそうです。
ただ、ゼロになるわけではないので、食べ過ぎには注意しなければなりませんね。
2019.3.14撮影
キク科フキ属の多年草で、本州〜沖縄に分布し、草丈は25~70cm。雌雄異株。
秋田県・岩手県以北には大形のアキタフキが分布し、草丈は2m。
山野の湿り気のある半日陰に自生し、根茎は地中を這い分枝しながら増えるので、しばしば
群生する。また古くから食用に栽培もされる。
葉は花後に出る。根出葉に長さ30~60cmの柄がある。葉身は円形~腎円形で長さ15~30cm、
基部は心形。葉縁に細かい鋸歯がある。裏面には綿毛が生え、銀白色を呈する。
花期は3〜5月、葉がでる前に花茎を伸ばし、散房状に頭花を付ける。花茎には平行脈の目立つ
苞が多数付く。雄株は高さ10〜25cmになり、黄白色の頭花を多数付ける。
すべて両性の筒状花だが、結実しない。
雌株ははじめ密に頭花を付けるが、のちに高さ45cmくらいにのびる。頭花は白っぽい。
細い糸状の多数の雌花の中に、雄花と同じ形の両性花が数個混じる。この両性花は花粉が
できない。雌花の花柱は糸状。
果実は痩果で、長さ3.5mmほどの円柱形。冠毛は長さ12mmほど。
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