里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミチノクサイシン 湿地際に群生

2020-04-16 | 日記
大和町吉田地区西部、車道から分かれて杉林の中の荒れた作業道を上がって行くと、行く手に木々を透かして枯草色の平坦地が見えてきました。杉林を抜けると、そこはスゲ等が茂る湿地で、踏み込むとズブズブとぬかるんでしまいます。 湿地から岸へ引き返すとき、ヤナギの根方周りや低い自然堤防上に、丸い濃緑色の葉が群生しているのを見つけました。これはカンアオイの仲間でしょうね。周囲を見渡すと、湿地と杉林の境目の陰地に . . . 本文を読む

スミレサイシン 南向きの窪地

2020-04-14 | 日記
大和町吉田地区西部、車道から分かれて杉林の中の林道を上がって行くと、次第に道が荒れてきて路肩が崩れたりしています。歩くには差し支えないので更に上がって行くと、尾根筋に細い切通があって、これを抜けると南側に明るい雑木林が広がっています。 切通から細い山道を下って行くと、南に開いたなだらかな窪地になっていて、そこに青紫色のスミレの花が無数に咲いています。これはスミレサイシンの花ですね。こんなにも群生 . . . 本文を読む

クマの食痕 ミズバショウ

2020-04-12 | 日記
大和町吉田地区西部、車道を外れて森の奥に入って行くと、湿地が広がっていますが、畦や水路跡と思しき微地形が残っているので、かつては水田だったものと思われます。そんな湿地の一角に水芭蕉が咲いています。ただ、花も葉も小さめですね。標高の低い場所ゆえ小さいのか、或いは株が若いために小さいのか・・ 湿地の縁に生えているミズバショウを見ると、花が付いていなかったり、葉の下部から千切られていたりと、傷んだ株が . . . 本文を読む

キジムシロの花 林道法面

2020-04-11 | 日記
石巻市北上町十三浜地区南西部、山中での踏査を終えて林道を下っていると、山側法面に黄色い花がいくつか咲いています。このような黄色い5弁花には、ヘビイチゴやミツバツチグリなど何種類かありますが、葉が奇数羽状複葉ですからキジムシロですね。広い土手や農道に生えた株は根生葉を放射状に広げていますが、ここは急な法面ですから、きれいな放射状にはなっていません。                      . . . 本文を読む

ジュウモンジシダの新芽

2020-04-09 | 日記
石巻市北上町十三浜地区南西部、沢沿いの林道を上がって行くと崖下を行くようになり、その崖錐にはジュウモンジシダが群生しています。常緑性の羊歯ですから冬を越した葉が残っていますが、殆どが地際に倒れ伏しています。よく見ると、葉の付け根にはゼンマイのように巻いた新芽が、たくさん生えています。                               二枚とも2020.4.3撮影 ゼンマイの巻 . . . 本文を読む