大和町吉田地区西部、車道を外れて森の奥に入って行くと、湿地が広がっていますが、畦や
水路跡と思しき微地形が残っているので、かつては水田だったものと思われます。
そんな湿地の一角に水芭蕉が咲いています。ただ、花も葉も小さめですね。
標高の低い場所ゆえ小さいのか、或いは株が若いために小さいのか・・
湿地の縁に生えているミズバショウを見ると、花が付いていなかったり、葉の下部から千切ら
れていたりと、傷んだ株が多いですね。そんな株の傍には、何かの足跡が点々と続いています
から、大型の動物に食べられたのでしょう。
二枚とも2020.4.9撮影
千切られたミズバショウの傍には、楕円形の水たまりとなった足跡があって、その長径が
15~20cmありますからクマの足跡でしょう。この辺りにはカモシカやイノシシもいますが、
これらは有蹄類で足跡が小さいため、クマと見間違うことはありません。
湿地の中央付近のミズバショウが千切られていないのは、ぬかるみを嫌ってクマが入り込ま
なかったものと推測されます。
2020.4.9撮影
しばらく前に「冬眠から目覚めたクマはミズバショウを食べる」という何かの記事を読んだ
記憶があります。念のため「クマ 冬眠 ミズバショウ」でネット検索してみました。
製薬会社のエーザイが「熊とクマ笹と水芭蕉」という記事をネットに載せていていました。
これを要約すると「クマは冬眠中には排泄せず、春に目覚めると下剤としてミズバショウを
食べて排泄する」というもの。
10株ほどのミズバショウが食べられていましたから、さぞ大量の糞を排泄したことでしょう。
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