一関市花泉町、丘陵地の林道を上がって行くと、路肩に一葉だけの植物が十数葉生えています。何となく一葉だけのカタクリのように見えますが、斑紋も葉脈もないのでシダ植物のハナヤスリでしょうね。路肩ながら落葉が堆積しているので、根茎を横に這わせることができるのでしょう。
ただ、ふつうは胞子嚢穂が一本立ち上がっているはずなのに、ここでは全く見られません。推測ですが、栄養不足、或いは年数が若いため胞子嚢穂を出 . . . 本文を読む
一関市花泉町、丘陵地の林道を上がって行くと、道下の雑木林に白い傘型の花序を付けた小高木が生えています。林道法面を少し下って観察すると、葉が縦長の卵形ですからコバノガマズミの木ですね。
コバノガマズミは秋の赤い実を何度か観察していますが、花を観察するのは初めてです。ガマズミの花序よりは小さく、形も不整形で、雄しべが長く突き出ているのが特徴的です。
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一関市花泉町、丘陵地の林道を上がり、昨年の5月下旬にヒメイズイを観察した場所まで行くと、その時と同じ路肩に群落がありますが、少し株数が増えたように見えます。5月初旬を花期と見計らって再訪したのですが、花の数は少なめで、花が付いている株は10~20株に1株程度ですね。山土と砕石で造成された林道のため土が痩せていて、それで花数が少ないのだろうと推測しています。
葉腋のツボミは、初めは上向きに付くので . . . 本文を読む
石巻市桃生町、県道を走行していると、道路脇の草地に赤い葉の植物が群生しています。よく見るイタドリと思われますが、ここに生えている株は赤みが特に強いようです。車を脇道に入れて入れてから観察すると、やはりイタドリの新葉ですね。この道路脇に限らず、各地の道路端や河川堤防に生えているイタドリは、新葉が赤くなる傾向があるように思います。土が固く乾燥気味だったり、年に何度も刈払われるなどストレスが多いことが原 . . . 本文を読む
南三陸町南部、沢沿いの林道を上がると延々と杉林が続きますが、部分的に日当たりの良い場所があって、そこに1~2葉の根生葉が数十株生えています。そこは細い枝沢が下っていて、周囲に繁茂したコケが保湿の役割を果たしているようで、これらの根生葉はそんな湿り気のある範囲にだけ生えています。かつて湿地周りの林床で見たことがあり、たしか・・トンボソウかその仲間のように記憶しています。
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