白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

地にはばっけと福寿草 空にはオスプレイ

2017年03月13日 21時51分21秒 | 日記

まだ庭に雪が少し残っている。

それでも雪が融けた場所の落ち葉をかき分けてみると、そこに待ち望んだフキノトウが何とも言えない柔らかい黄緑色を見せてくれた。この地ではこれを『ふきったま』と呼ぶ。

秋田ではばっけというらしい。この呼び方が気に入って、ばっけと言ってみる。

 

福寿草も今日初めて花を開いた。

 

近年にない大雪で、春が遅れていた。

次第に日差しが強くなって、昨年は2月から走れた千曲川の堤防道路もやっと雪が融けて走れるようになった。

北信五岳と呼ばれる、斑尾、妙高、黒姫、戸隠、飯綱の山々も、緩んだ空気の向こうにどこかのどかに佇んでいる。

昨日片道2.7キロのコースを走ってみた。

5月21日に行われるカチューシャマラソンのハーフにエントリーしたので、走り込みたい。

そう思って走ってみたが、太ももの後ろやふくらはぎが痺れて走れなくなる。

この症状は数年前からあって、時にはウォーキングでも起きた。

腰痛があるので、多分腰から来ているのだろう。

1キロ位ごとに立ち止まり、休んだりさすったりしながらなんとか往復5.4キロを走った。

走っているときだけの速度は1キロ5分41秒。

男子マラソンの1キロ3分とは比べようもない。まあ仕方ないか、65の爺さんだもの。

 

で、本日も懲りずに小布施橋の横の堤防道路へ出かけた。

さて、走りだそうとしたら、すごい爆音が聞こえた。

空を見ると、なんと今話題のオスプレイが、すぐ頭の上(上空100メートルくらいだろうか)を3機が通り過ぎて行った。

敵機襲来。これはカメラに収めなければと、車に戻りカメラを構えた時にはかなり向こうに行っていた。

 

沖縄だけの問題じゃない。

群馬と新潟に訓練基地があり、この地はその中間にあたる。

この空を飛んで行き来する。

アメリカ本国では危険すぎて住宅地上空は決して飛ばないというのに。

県への事前通告はなかったという。

こんな風にしてそのうちにみんな慣れてしまうのだろうか。

馴らすことが目的で日本各地の上空を飛んでいるのか。

こんな一見平和そのものの信州の片田舎にも、きな臭いものがいつの間にか忍び込んでくる。

 

気を取り直して、走り出す。

また脚が痺れてこないだろうか。

そんな不安を抱えたまま、往復5.4キロのコースを3往復した。合計16.2キロ。

速さは1キロ5分40秒程度。最後の1往復はクールダウンも兼ねて1キロ6分20秒程度の速さ。

幸い脚は痺れてこなかった。

こんなに速度に拘ってはいけないと解ってはいる。

だが、ランニングウォッチをしているとついつい目が行ってしまう。

本来は山登りのトレーニングのために走っている。

速くなくても、走り続けられる体を作ることが目的だ。

で、これならどこまでも走り続けられるという速度は残念ながら1キロ6分30秒程度ではなかろうか。現在のところ。

昨年のハーフマラソンは2時間2分台。

今年は2時間を切りたいという気持ちも湧き上がってくる。

そうするとどうしても速度やタイムが気になる。

だが、今はまだそんな段階ではない。

ゆっくり長く走り込むこと。それを肝に銘じよう。

昨年の12月、トレイルランニングで80キロほど走って以降、ロングランニングからは遠ざかっている。

そんなことを思いながら堤防のランニングを終えた。