黒百合平。北八ヶ岳にある。
高校生の頃、登山地図を眺めては八ヶ岳の地名に心ときめかせていた。麦草峠、夏沢峠、白駒の池、高見石、にゆう等々。
その中の一つに黒百合平がある。
黒百合。何となく高貴な感じがする。
岳人の歌にも歌われている。
岳人の歌
1.星がふるあのコールグリセードで
あの人はくるかしら花をくわえて
アルプスの恋唄
心ときめくよ なつかしの岳人
やさしかのきみ
2.白樺にもたれるは
いとしおとめか
あの黒百合の花を胸にいだいて
アルプスの黒百合
心ときめくよ なつかしの岳人
やさしかのきみ
あの人はくるかしら花をくわえて
アルプスの恋唄
心ときめくよ なつかしの岳人
やさしかのきみ
2.白樺にもたれるは
いとしおとめか
あの黒百合の花を胸にいだいて
アルプスの黒百合
心ときめくよ なつかしの岳人
やさしかのきみ
黒百合でググってみると
クロユリはとても素敵な花言葉と、とても怖い花言葉の2つの花言葉を持っており、プレゼントには向きません。素敵な意味の花言葉は「恋」「愛」です。これは、アイヌ民族の言い伝えが由来していると言われています。もう1つの怖い意味の花言葉は「呪い」「復讐」です。
となっている。
呪いや復讐なんて知るか!
岳人にとっては素適な花言葉だけでいい。
我が家の庭で黒百合が咲いた。
高地や寒いところでしか咲かないという。
ここは標高560メートル。多分限界ぎりぎりの場所なのだろう。
古希を過ぎたが、岳人の歌や山小屋の灯などを聴くと、胸の奥が疼く。甘さや哀しみの感情が増幅されて、キスリングを背負って歩いた日々のことを懐かしく思い出す。