白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

日本昔ばなしのような村で

2024年04月19日 19時01分15秒 | 日記
その集落には二世帯しか住んでいない。
そのうちの一世帯はおばあさんの1人暮らし。
もう一世帯が田んぼの会の会長さん宅でご夫婦の二人暮らし。
田んぼの会は中山間地というよりもうまったくの山地にある田んぼを拠点にオーナーを募って活動している。
田んぼからは見えないが、村の一部からは鹿島槍が見える。
この村は桜が花盛り。

会長さんはこの5月で92歳になり、奥さんは一つ年下だ。
今年も田んぼをやるというので箱並べに行った。


ここに籾を播いて芽を出させる。




ここは大西の棚田といい、棚田百選にも選ばれている。
『耕して天に至る』と刻まれた碑がある。
棚田なので下から上まで耕すという意味と生涯耕し続けるという二つの意味があると思っている。

苗は35日育てて田植えになる。少しずれるが5月25日に田植えと決まった。
作業後の昼食は奥さんの手作り。
懐かしい味。
50年前もこんな食事をしていたのだろう。
『田んぼの会を始めて32年。今年で最後のしようと思っている』
会長が言った。
流石にもう少し続けて欲しいとは言えない。
今年はできるだけ手伝いにこよう。

世の中の流れから切り離されたような村里の暮らし。
マンガ日本昔ばなしのような風景の中に山桜がそこかしこに咲いていた。





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