白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

物哀しい春の夜   春の憂鬱

2016年04月15日 22時30分11秒 | 日記

熊本で大きな地震が、昨夜起きた。

被害にあわれた方々に、心からお見舞いを申し上げる。

今、この地は桜が満開を迎えている。

              

 

              

 

これは、我家からの風景。

背景は北アルプス、後立山連峰。

そして、ブログの名前の由来となった白樺の芽吹き。

春だ、春なんだなあ、と、小椋佳のように呟いてみる。

近くには桜百選にも選ばれた臥竜公園もある。

               

 

申し分なく春の風景。

厳しかった北信濃の冬を過ごし、待ちに待っていた春がやって来たというのに、どうしてなのだろう。この感情は。春の憂鬱とでも呼べばいいのだろうか。

少し甘い感情も確かに含みながら、どこか物哀しいこの想いをどうしたものだろう。気温は暖かいし、吹く風は快い。目に見える風景はどこもかしこも花ばかり。

この地は、地震の影響も無いし、とても穏やかだ。それでも、風に舞う花びらを見ながら、生の無常を感じている。年寄りの繰り言だろうか。

こんな夜は、心に沁みるブログなど読みたいものだ。

こんな感傷に浸る夜も、時には必要なのだろう、多分。

 

さて、このところの手作業だが、庭に設置してあったテーブルと椅子のセットが、長い間の風雪によって、朽ち始めた。

そこで、新しいものを作り始めた。

 

前作は、一体型だったが、今回は分離型とした。

とりあえず、ベンチがひとつ完成した。ちょっとおしゃれで、気に入っている。

物を作っている時は、直に現実と触れ合っていると感じられて、とても充実した時間。

あとは、同じスタイルのテーブルを作る予定。

 

手作業といえば、もうひとつ。

長い間、陶芸というものに憧れてきた。それが、とうとう、体験する機会に恵まれた。

コーヒーカップを作る予定。粘土をこねて、底の部分を作り、うどん状にこねた粘土を周りに積み上げていく。つなぎ目を均し、平面にしていく。

ん!なんと、次第に大きくなってしまうではないか。うどん部分をつぶして、均していけば、当然、肉が余り、外側に膨らんでいく。そのことに気付いた時には後の祭り。

で、コーヒーカップから、抹茶茶碗か、お茶漬け丼のようなものに変更した。

 

これで、素焼きをしてもらい、来月、釉薬を塗る。それから乾かし、本焼きをしてもらう。出来上がるのは秋風が吹き始めるころだろうか。

それでも、初めての陶芸体験はとても楽しかった。自分が、縄文の頃の、まだ、人間が十分素朴だった時代に戻ったような気がした。

 

明日は、久しぶりに、選定の仕事が入った。さあ、現実に立ち戻らねば。


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