白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

千年の湯とへぎ蕎麦

2022年02月06日 17時03分59秒 | 日記
どうも北に惹かれる傾向が自分にはあるようだ。廃線の危機のあるような飯山線に乗って、十日町駅で降りてみた。飯山線の終着駅は越後川口だが、駅周辺には見事に何もない。三度くらい行ったが、正月の時分にはうずたかい雪があるばかり。十日町では乗り継ぎの時間がずいぶんあるので、駅周辺はなじみになるくらい歩き回った。

駅から少し歩くと道の駅と併設されたキナーレ・明石の湯という大きな温泉施設がある。ここも何度も行った。だが、どうも相性がよくないようだ。この温泉から帰った後、花粉症のような症状が出た。信濃川の東側に駅と明石の湯があるのだが、調べてみると、川西といって信濃川を渡った西側に別の温泉があるのを発見した。駅からおよそ五キロ、歩いて一時間ほど。名前を千手温泉・千年の湯という。飯山線は、日中は三時間に一本ほどしか本数がない。夜までに帰ればいいので、そこに行くことにした。色々な彫刻が飾られた散歩道を歩く。これが近道なのだ。妻有大橋から見る信濃川は雄大だが、荒涼として寒々していた。そんな景色が旅情を掻き立てたが、橋を渡ると急な登りになった。街に入り温泉に着いた。薄いコーヒーのような色をした温泉にびっくり。すべすべして湯触りも最高だ。

湯上りには名物のへぎ蕎麦を食べた。海藻のふのりを繋ぎに使って打った蕎麦をへぎと呼ばれる器に波のような形状に並べたものだ。美味しかった。・・・これが数年前のことだ。この正月、かみさんとともにここを訪れた。特に雪の多い今年は雪国の風情を堪能することが出来た。温泉とへぎ蕎麦と、かみさんも大層気に入ってくれた。


 知らない土地を旅して、気に入った温泉と蕎麦を探すのは大きな楽しみだ。近くにある美人林も、春に訪ねてみよう。



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