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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

岩場行動技術講習(ステップ2/実践編)

2022-08-01 10:22:08 | 講習
7月31日は、前日に続き京都の金毘羅の岩場で岩場技術の実践編の講習を行いました。

実際の大きな山のバリエーションルート登攀を想定してのシミュレーション的内容で、岩稜から岩稜、岩壁、ガレ場などを繋いで登って登って、下って歩いて懸垂下降して、また登ってまた下って・・・と気が遠くなるような長い行程で丸一日動き回っていただきました。
シミュレーションとして3つのピークを持つ長大な岩稜ルートを登って最後の下山も岩稜を経由して下山するという想定でこれだけ動ければ国内の岩稜バリエーションは大抵どこに行って通用するよね!というレベルで行いました。

詳しい行程は、ワイケン尾根→ワイケンの頭(想定として1つ目のピークに登頂)→次のピークめざしてワイケン尾根上部~北尾根中間まで懸垂下降を交えての大下降。→登り返して、舟の岩壁~北壁上部継続→ワイケン尾根上部→ワイケンの頭(想定として2つ目のピーク)→更に最後の3つ目のピークをめざしてワイケン尾根上部~北尾根の末端まで連続懸垂下降。→北尾根登攀→ワイケン尾根上部→ワイケンの頭(想定として3つ目のピーク。本峰登頂)。→ワイケン尾根をラインを変えて連続懸垂下降とクライムダウンで下降して取付に下り立って終了。
ワイケンの頭に3回登頂。懸垂下降10回というなかなか頑張りぬいていただきました。


ワイケン尾根最下部で少し足慣らしを兼ねて登り下りの練習をした後は直ぐにワイケン尾根を登っていきます。


急な小岩壁もそのままグングン越えて行きます。


先ずはあっさりとワイケンの頭に登頂!


頭からは次なるピークめざしての大下降。先ずは懸垂下降からスタート。


クライムダウンでは難しい岩場は懸垂下降でドンドン下りていきます。


北尾根を中間部まで下り立って、そこから登り返して舟の岩壁に取付きます。


ここもグングン登ります。


北壁上部に繋げて尚も上をめざします。
この後、ワイケン尾根上部に合流してから頭に2回目の登頂!




最後のピークをめざしてまたまた大下降。
連続懸垂下降を交えながらバリバリ下っていきます。




北尾根の取付きに下り立って、今度は北尾根登攀開始。




高度感満点の北尾根最上部を登ります。




更にワイケン尾根上部に合流してから最上部はラインを変えてワイケンの頭最後の岩場を裏から抜けて登頂!
遂に3回目の登頂! よく頑張ってくださいました!


下山もすんなりとは下れないのが山のアルアル。という訳で歩き道は殆ど使わずに連続懸垂下降と岩稜のクライミングダウンを交えての下降を続け、最後の岩場を無事に下りきって下山終了~
約8時間の長い行動を終了しました。
大変大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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