ロシア留学で、私の最大の収穫は、ロシアの選手の体(力)の使い方がはっきりイメージでき、チューブでのトレーニングでそれが身についたことだと思っています。
そしてこの時得たものを初級トレーニング編としてテキストにし、販売をしている訳なんですが、購入される方が増える事によってどうも、間違った(私のトレーニング理論・イメージとは違う)考えでトレーニングをされているのではないかと思うような質問を受けるようになりました。
「もっと違う種目はないのか?」「ロシア独自の珍しい種目はないのか?」
何度も説明してますように、「何を使うのか」「どんな種目を行うのか」が大切なのではありません。「どう行うのか」が大切なのです。
前々回、書きましたように、例えば「腕立て伏せ」は珍しい種目ではありませんが、同じ腕立て伏せでも、やり方によっては格闘技に必要な体(力)の使い方や体を慣らす方法として有効な種目に変化するのです。
椅子に座っている人が立ち上がるとき、必ず一度、上体を前に倒し、反動を利用して立ち上がります。立ち上がろうとするとき、おでこの辺りを指一本の力でも押さえられ反動が使えないと、よっぽど足の筋力がない限り立ち上がるのは不可能です。
格闘技の体(力)の使い方は一般的な生活動作にはないものが多く、日本人は使い方が下手な民族であると思っています。初級トレーニングの目的はその使い方をマスターする為の方法なのです。(椅子の例で言うと、特に意識しなくても自然に立ち上がる事・方法を覚えるということになります。又、技術の練習はおでこを指で押さえる側で、身につけた力を相手にダイレクトに伝える・防ぐ方法を身につけるものであると考えています。)
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次回はロシアでの食事がどんなものであったか、食事法について先生に注意された事などを書いていこうと思います。
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サンボラボ・ビデオ国際試合集の、おまけ映像より。
(1992年・全日本選手権)
そしてこの時得たものを初級トレーニング編としてテキストにし、販売をしている訳なんですが、購入される方が増える事によってどうも、間違った(私のトレーニング理論・イメージとは違う)考えでトレーニングをされているのではないかと思うような質問を受けるようになりました。
「もっと違う種目はないのか?」「ロシア独自の珍しい種目はないのか?」
何度も説明してますように、「何を使うのか」「どんな種目を行うのか」が大切なのではありません。「どう行うのか」が大切なのです。
前々回、書きましたように、例えば「腕立て伏せ」は珍しい種目ではありませんが、同じ腕立て伏せでも、やり方によっては格闘技に必要な体(力)の使い方や体を慣らす方法として有効な種目に変化するのです。
椅子に座っている人が立ち上がるとき、必ず一度、上体を前に倒し、反動を利用して立ち上がります。立ち上がろうとするとき、おでこの辺りを指一本の力でも押さえられ反動が使えないと、よっぽど足の筋力がない限り立ち上がるのは不可能です。
格闘技の体(力)の使い方は一般的な生活動作にはないものが多く、日本人は使い方が下手な民族であると思っています。初級トレーニングの目的はその使い方をマスターする為の方法なのです。(椅子の例で言うと、特に意識しなくても自然に立ち上がる事・方法を覚えるということになります。又、技術の練習はおでこを指で押さえる側で、身につけた力を相手にダイレクトに伝える・防ぐ方法を身につけるものであると考えています。)
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次回はロシアでの食事がどんなものであったか、食事法について先生に注意された事などを書いていこうと思います。
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サンボラボ・ビデオ国際試合集の、おまけ映像より。
(1992年・全日本選手権)