銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

入船湯(東京・穴守稲荷)

2018-11-10 07:01:09 | 銭湯



羽田空港の隣にある京急線の穴守稲荷駅を降りて住宅地に向かい、海のある付近まで歩くと入船湯がある。
文字通り近くには船乗り場もあり、地域の特徴をあらわした屋号だ。
古風な雰囲気を持ちつつ、清潔さを保たれた地域密着型の銭湯だった。



▲穴守稲荷駅。隣は天空橋駅。海沿いまで出れば羽田空港を見ることができる


▲駅前のマスコットキャラクターのコンちゃん


▲駅名にちなんで鳥居がある




▲出て右側のところ。踏切をわたる


▲しばらくまっすぐ




▲ここを左折


▲また真っ直ぐ









▲暗い住宅街の中へと右折


▲東京とは思えない暗さ






▲広い道路がみえてきて


▲左に向かう


▲穴守稲荷神社ののぼりがみえる


▲また右折。ここから帰り道を思い出せるか不安になってくる




▲また左折


▲一応、ここらへんは明るい






▲ここの駐車場を右折


▲あとは真っ直ぐ行けばみてくる












▲到着








ちなみに…









▲入船湯の先に行くと…










▲土手


▲そして海。船が係留してある


▲左側を向くと写真ではまったく分からないと思うのだが、羽田空港


▲目の前の対岸は川崎である


ちいさな玄関口に入ると、目の前に下足箱。さりげなくハロウィンのシールが張ってあった。右側の自動扉をあければロビー。この規模の銭湯にしては珍しく券売機がある。
券売機でチケットを購入すると、後ろから「いらっしゃいませ」と大きな声を掛けられる。
貸しタオルは10円。無料のところもあるが、有料で10円は破格である。そういえば玄関横にあった自販機は500mlのペットボトルで130円。中にある常連客用のロッカーは月200円。かなり良心的な価格設定である。


チケットを購入すると、フロントの受付に渡す。座るのは、見た感じ40代前半ぐらいの女性だろうか。この業界では若い方である。そして満面の笑顔。元気な声。理想的な接客だ。
「貸しタオルはあちらからお取りください」と言われるが、どこにあるのか分からない。
「これですか?」
とトンチンカンなところを指差すと、少し困った様子ながらガラス戸から取り出してくれた。
貸しタオルをガラス戸に入れるところは他に見たことがない。そのため初めて来るお客さんは少し戸惑うかもしれない。


貸しタオルを渡されると、左にある男湯ののれんをくぐる。最初の印象は、とても綺麗な脱衣場だ。入ってすぐ右にカゴがあって、ロッカーは左と手前の壁側にもある。それと真ん中にも島ロッカーがあって、その上には観葉植物が飾られてあった。
手前左側には、マッサージチェアと扇風機。右側には、洗面台とトイレ。
所々にベンチが置いてある。


浴室に入ると、薬湯のいい匂いがしてきた。
浴室も若干古いのだが、とても綺麗である。
真ん中に島カランがあって、右の壁際にもカランがある。
左側には最初に乾式サウナ(無料)。そのサウナの入り口には尻敷きマットが置いてあった。
サウナの横に立シャワーが2つ。その横にもカランが並ぶが、2つしか蛇口がない。


奥には浴槽。緩やかなL字型というのか、中の仕切が真四角ではなく斜めに入っているので、一見すると複雑な形にみえる。マンネリを避けたちょっとした工夫だろう。


右側が手前に電気風呂、奥がミクロバイブラ。そこから隣は斜めに仕切られてジェットバスが2つ。
そして一番左にあるのが薬湯で深浴槽である。これは真四角。
白湯のところが42℃ほど。薬湯のところが44℃ほどか。
あと、ほかにも特徴として右にある白湯のところには金魚の泳ぐ浴槽があった。ただ、一匹だけ金魚じゃないのが混ざっており、見た目は黒い魚で種類はまったく分からなかったのだが、終始ガラス戸に張り付いて口をパクパクと動かしながら吸い付いていた。
見た目のグロテスクさと奇妙な動きからつい見入ってしまった。


壁絵は、日本とも西洋とも区別のつかないアルプスの風景。その絵にマッチしない形で、溶岩のオブジェが真ん中に取り付いていた。
大掛かりではないけど、いろいろと目を楽しませてくれる銭湯だ。


客層は高齢者が多いものの、ここはちびっ子たちも多い。ロビーにもいたし、浴室にもいた。
男湯は3人組がいて、しきりにサウナに入ったり出たり入ったり…。
薬湯にもチャレンジしてたが、やはり44℃だと無理のようだ。
それと隣の女湯からは女の子たちの呼び声もあって、このあたりに住む友達同士で来ていたのだろう。


全体的にとても綺麗で店主の挨拶もしっかりしており、当たり前のことを当たり前にやり切る(それが意外と難しいのだが)とても好印象な銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 穴守稲荷
経路 海をめざして住宅街の中へ
周辺の環境 住宅、海

●空間演出
建物外観 自宅兼銭湯
壁画・眺望 アルプスの風景
統一感 あり
置物 観葉植物
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂、ミクロバイブラ、ジェットバス、薬湯
サウナ あり
温度 42℃、44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 素晴らしい
清潔さ きれい
貸しタオル あり(10円)
備え付け あり

◆人
受付 40代ぐらいの女性
客層 高齢者、小学生


【案内】

住所
〒144-0043
大田区羽田6−15−15

電話番号
03‐6423‐6887

アクセス
京浜急行線「天空橋」駅下車、徒歩6分

休日
無休

営業時間
15:00−26:00、土・日・祝日は8:00−13:00も営業

※東京銭湯ホームページ転載