銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

銭湯への提言

2025-01-05 13:45:00 | 銭湯考

今回は、銭湯についてちょっとした思いつきを書いてみたいと思います。
タイトルは提言となっていますが、大げさなことではなく個人の妄想みたいなものです。軽く読んでいただけたら幸いでございます。


■脱衣場のロッカー

最初は脱衣場に関して。
脱衣場というのは、自分の中ではなにも進化していない場所と認識しています。
なにが進化していないのかといえば、混雑しているときの対策がなにも存在していない。
おそらく江戸時代から本質的には変わってないのではないでしょうか。
しいていえばカゴからロッカーに変わったぐらいです。ロッカーはコインリターン式やダイヤル式などありますが、それは昭和から変わっていないでしょう。
混雑しているときにロッカーで隣同士になったりすると、間違いなくストレスが発生します。
基本的にお互いが譲り合ったり相手が脱ぎ終わったりするのを待ちますが、体が不自由なお年寄りだったりすると、非常に時間がかかる。これは仕方ないことなので非難するつもりは毛頭ありませんが、実際に待たされるのは事実です。
これをどうしたらいいのか?
提言としては、ロッカーと着替える場所を分割することです。
たとえばロッカーとおなじ大きさに作られたカゴを用意して、ロッカーの前ではなく仕切り板がある着替え専用の空間で着替えます。そして荷物を指定されるか好きなロッカーにカゴごとロッカーに仕舞う。
そうすると、たとえばロッカーが隣同士になったとしても、荷物を取り出すだけで、隣同士の人に気遣う必要もなく着替えることができる。
着替える場所と収納する場所が同一ゆえに非効率なことが起きています。
スーパー銭湯では空間に余裕がありますので、まずはこうしたところから着替える場所と収納の場所を別にした試みができないかお願いしたいです。


◆湯船の温度

銭湯で当たり前なこと。
それは、温度が経営者によって決められていることです。客は基本的にその温度にあわせて入らなければなりません。
大衆浴場なので当然のことで、一人ひとりの嗜好にあわせて温度を調節することなどできません。
しかしもしも家風呂のようにそれぞれ求める温度にあわせることができたら?
理想としては、追い炊き機能がある湯船があったらいいなと思います。
いまのスーパー銭湯や最近の銭湯だとシャワーの温度は調節できるので、そうした仕組みを応用できないかと考えてしまいます。
水を埋めて温度を下げることができるところはありますが、ただそれはやはり周りに気を使って中々できません。
もしも自分の求める温度に自由に変えられる湯船が一つでもあったら、誰もが楽しめる銭湯になるのではないでしょうか。
これはかなりワガママで難しいことですが、できたら画期的な湯船になります。
それと、銭湯ごとの温度の一覧表がいつもほしいなと思ってます。
湯船はサービスの中核的な部分ですが、その肝心の温度がまったく公表されていないのは不思議としかいいようがありません。こういう古い不文律が早くなくなることを願っています。


●浴室の温度

個人的な嗜好になってしまうのですが、浴室は基本的に寒くあれという考えがあります。ついでにいえば脱衣場も寒いままのほうがいい。
なぜなら、火照った体を冷やすことができる。当たり前すぎる理由です。
ところがスーパー銭湯などはとくに顕著なのですが、脱衣場は暖かいどころか暑いぐらい。
ヒートショックなどを気にしているのか分かりませんが、そもそもサウナから水風呂に入る時点でヒートショックもクソもないと思うのですが…。
体が火照ったまま体を拭いて脱衣場に来ても暖かいと汗が吹き出してきてなんのために体を拭いたのか分からなくなります。
ただ、脱衣場は古い銭湯だと番台の受付など全部組み込まれているので、受付の人が寒い中過ごすのは難しいでしょうから、古い銭湯に関しては仕方ないと思います。
せめて浴室は窓をあけて外気を取り込んでくれれば室内でも外気浴ができます。
銭湯で重要なのは、温まると同時に冷やせる場所があること。これは必ず対で用意してほしいと思うことです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿