銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

すえひろ湯(東京・大井町)【リニューアル】

2023-01-21 06:52:00 | 銭湯
#すえひろ湯




JR京浜東北線
#大井町駅
▲JR京浜東北線の大井町駅

▲エスカレーターでのぼり

▲改札口

▲右に進んで

▲エスカレーターで降りる

▲降りたら阪急ホテルが見えるのでその裏側に出る

▲ホテルの中にある通路を通る


▲通路を抜けたところ

▲出たら左にまがり

▲ちょっと歩いてストップ

▲右に進む。収納スペースの看板が目印

▲またすぐに立ち止まり、左に向いて

▲左折する。バリー工業が目印

▲あとは真っ直ぐ進むだけ


▲右手にすえひろ湯が見えてくる


▲2022年12月16日にリニューアルオープンしたばかり





▲到着


入り口をみると、ロゴマークとか部分的におしゃれになってるが、建物自体はそんなに変わってないような?という印象を抱く。
靴をぬいで右の扉をあけようとすると、説明文には電子マネー等は左のフロント、現金は右の券売機で受け付けるとある。この時は小銭があったので券売機でチケットを買うことに。
入浴料料は500円で、フェイスタオルのレンタルは50円だった。やはり昨今の潮流をトレースしており、クラフトビールなるものが売っていた。自分は基本的にお酒を飲まない人間なので相場はよく知らないのだが、750円は率直に高いなと思った。


受付のフロントに立つのは20代ぐらいの女性2人。胸のところに青色で「す」と書かれた白色のスウェットのような作業服を着ていて、フロントまで近づくが2人とも目を合わせてくれない。なので券をどっちに渡していいのか戸惑ってしまった。


大学生ぐらいの小柄な女性にチケットを渡してタオルを受け取ると、男湯は左側で、女湯は右側だった。
のれんをくぐって脱衣場に入ると、こちらもまったくリニューアル前と変わらず。左奥にある巨大な鏡は健在で、入り口そばにある斜めに設置されたドレッサーもそのまんまだ。
綿棒などのアメニティはなく、ティッシュがあるのと、ドライヤーは直差しだったので無料だった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


浴室の扉をあけると、浴室も変わっていない。唯一以前と違うのは、左壁沿いに休憩用の青い椅子が並んでいたことか。
これはサウナを使う人たちがととのうために使うものだろう。自分はサウナを使わなかったものの休憩用にちょうど良かった。座ってるとついウトウトして眠りそうになってしまった。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ここは幾何学的な要素をちりばめられた作りをしていて、当時としてはかなり先鋭的な銭湯だったと思う。カランは六角形を描き、立ちシャワーは銀色のパネルで覆われ、はかとなく近未来的な雰囲気も漂う。


出典:東京銭湯ホームページ引用


ただ、やはり設備をそのまま引き継いでいるので、一時代前の古い銭湯という感じは否めない。黄ばんだ時計もそのまんまなのは驚いた。
もともと再開予定が晩夏あたりだったので大がかりなリニューアルはしないだろうなと予想していたが、ここまで変わってないとは思ってもみなかった。


浴槽は入って右奥の間仕切り壁側に並び、手前が一人用の寝湯で、奥となりに電気風呂がある。一人用で、続いて奥が座湯。こちらは二人用で、さらに隣が主浴槽なのだが、マイクロバイブラの浴槽になる。


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯。左から寝湯、電気風呂、座湯、マイクロバイブラ、一番奥が水風呂


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲真横からみた湯船


ともにすべて温度は42、3℃といったところ。旧末広湯よりも少し熱めの温度に変わっている。
最後一番奥にあるのが露天風呂をイメージした岩風呂であるが、もともと薬湯の湯船であったものに「薬」の文字が×(バツ)でつぶされ、風呂の文字の前に「水」が手書きで追加されてあった。
手を突っ込んでみたところ自分の体感だと14℃ぐらいか(Googleの口コミでは12℃とあった)。それなりに冷たい水風呂である。


そして、その水風呂の前に、サウナがある。おそらくリニューアルの際にもっとも力を入れて、なおかつ会社が投資した場所だろう。扉には使用料が600円とあってビックリ。ベースの入浴料が500円であることを考えるとかなりお高くかないかと感じてしまった。東京でも強気の価格設定である(全面リニューアルした巣鴨湯で450円、松本湯だと500円)。しかもサウナはサウナだけで完結せず、水風呂や外気浴と連動してはじめて涅槃の境地に達することができる。
すえひろ湯は残念ながら住宅やオフィスに囲まれているので外気浴のスペースがない。このあたりも含めて満足いくサウナ体験がしにくいのではないかと思った。それでこの値段なのかとOMG(オーマイゴット)と嘆息。
そのためかなのか分からないけど、他のリニューアルした銭湯と比べて客数が少なかった。昼時だったので、暇な時間帯だったせいもあると思うのだが…。


出典:東京銭湯ホームページ引用


客層は非常にバランスがとれており、若い人も中年もお年寄りもいる。
以前来た時よりは多くの客がいたが、オープンして間もなくでこれはちょっと寂しい気もした。
色々とリニューアルした銭湯を見てきたけど、ここまで変わっていないところは珍しい。一方で、都市部の駅近なのでポテンシャルは十分ある。
サウナの価格をみなおして、サービスを増やして、もう少し華やかな演出に力を入れれば一層の集客を見込めるのではないかと感じた。



【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大井町
経路 公園近くまで歩く
周辺の環境 公園、マンション

●空間演出
建物外観 マンション銭湯
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 入り口目の前のロビー
脱衣所 きれい
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 寝湯、電気風呂、座湯、マイクロバイブラ、水風呂
サウナ あり
温度 43℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ きれい
貸しタオル あり(50円)
備え付け あり

◆人
受付 20代の女性
客層 若者や高齢者


【案内】

住所
〒140-0014
品川区大井1−42−4

電話番号
090-4326-0485

アクセス
京浜東北線「大井町」駅下車、徒歩4分

休日
火曜

営業時間
15:00−25:00、土・日曜は10:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載