銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

地蔵湯(東京・東十条)(閉店)

2021-03-30 06:40:00 | 銭湯
#地蔵湯
2021年3月31日閉店






JR京浜東北線
#東十条駅
▲東十条駅






▲南口を目指す






▲改札口


▲改札口を抜けたら


▲左に曲がる


▲坂道を下っていくと








▲いつもの草月の行列がある


▲行列を横切り




▲有名な黒松。黒砂糖と蜂蜜を使った東京三大どらやきの一つらしい


▲横断歩道の前で立ち止まり


▲草月を目印に左折する


▲ちょっと歩けば




▲右手に地蔵湯がみえてくる






▲ちなみに地蔵湯の名前の由来であるが


▲建物の左隅にお地蔵さんがある


▲手を合わせる人もおり、地元から愛されたお地蔵さんのようだ



▲閉店前なのに、さっそく解体する旨のお知らせが貼られてあった。展開が早い






▲到着


入り口に入ると、下足箱に靴を入れて自動扉をあければ、目の前がフロント。座るのは50代ぐらいの女性だ。ちょうど入浴客の男性と話している最中だった。
お金を差し出して「貸しタオルありますか?」と訊ねると「はい」とすぐに出してもらえた。千円を出してお釣りが510円だったので、貸しタオルは20円だったのだろう。有料であることに文句は一切ないが、生乾きだったのか、帰りに使ったあとは体が生臭くなってしまった(体を洗った意味なし)。使ったあとは入り口横にあるバケットの中に入れて返す。
フロントの奥には、いかにも家庭的なロビーがある。このあたりは店主の人柄が反映されてると感じた。

出典:東京銭湯ホームページ引用
▲フロント。すぐ横に男湯の入り口がある


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲奥がロビー。女湯はこちら側


男湯はフロントすぐ右にあって、のれんをくぐると脱衣場はかなり広めである。必要最低限のものしかなく、動きやすくて快適。ただ、歩くたびに床がギシギシ音が鳴るのと、見た目では分からないが、すり鉢状に傾斜が掛かっている。このあたりはさすがに老朽化を感じた。
真ん中には椅子があって、手前と右壁にロッカーが並ぶ。一部で鍵を返してくださいとの張り紙があり、このあたりはすべての銭湯に共通する悩みどころだろう。結局新しいところはコインリターン式のロッカーになってしまう。


出典:東京銭湯ホームページ引用


扉をあけると、浴室はそれほど広くはないが、マンション銭湯にしては天井が高く、開放感がある。
真ん中に島カラン。右手前には立ちシャワーが一つだけあって、ハンドシャワー仕様。すべて勢いがあり、使いやすい。
その奥にサウナがあったが、閉店間近のせいか使用停止になっていた。脱衣場から中を覗くことができたのだが、椅子が交互に並び、かなり狭い。
そのサウナの横に水風呂があって、手を入れてみたところだいたい20℃ぐらいだろうか。2人が入れる程度だが、サウナがなくても意外と利用されていた。
右壁奥には2つだけカランがある。


出典:東京銭湯ホームページ引用


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲男湯


出典:東京銭湯ホームページ引用
▲女湯


浴槽は奥にあって、実質一つの湯船。
なので当然ながら白湯で、右は浅い作りのバイブラ仕様。真ん中から深くなって、一人用のボディジェット。そして、最後の左端は座湯が2つある。
水枕はあるものの、もちろん機能していなかった。ただ、首を預けるのにはちょうどいい高さだった。温度は41~42℃ほどと長湯するにはピッタリ。


客層は若い人が多く、この地域に銭湯文化が浸透していることを伺えた。話し声は一切聞こえてこず、みんな淡々と過ごしていた。


壁絵は赤から黄色へとグラデーションが掛かった現代美術風のタイル絵で、当時としては斬新なものだったろう。
基本的にシンプルな作りで、温度もそんなに高くないので万人向けである。
設備は老朽化で閉店する割にはしっかりしてて、まだまだ営業できそうな感じだったが、客の立場では分からない様々な問題があったからこうして閉店してしまうのだろう。
東十条や十条周辺は設備の豪華さを売りにした銭湯が多いが、地蔵湯は日常使いに特化した堅実で地元向けの銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 東十条
経路 南口を出て左
周辺の環境 地蔵

●空間演出
建物外観 マンション
壁画・眺望 グラデーションのタイル絵
統一感 あり
置物 地蔵(お隣)
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広い
シャワーの出 使いやすい
浴槽の種類 バイブラ、ボディジェット、座湯
サウナ なし(使用停止)
温度 42℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 よかった
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(20円)
備え付け あり

◆人
受付 50代前半の女性
客層 若い人から高齢者まで


【案内】

住所
〒114-0001
北区東十条2−14−6

電話番号
03-3914-0090

アクセス
京浜東北線「東十条」駅下車、徒歩4分

休日
金曜

営業時間
14:15−23:30
23時30分で閉めます!

※東京銭湯ホームページ転載


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sun-sun)
2021-03-30 23:48:24
こんばんは。

地蔵湯さんの閉店情報、教えてくださってありがとうございました。先週行ってきました。
週一くらいで訪れていたほど好きな銭湯だったんですけど、引っ越してから行ってなくて、実に8年ぶりくらいの訪問でした。
いいお風呂屋さんだったなと再認識しました。
まず脱衣場。確かに広くて使い勝手がよかったです。私的には大きい鏡があるのがポイント高いです。
鏡に映った服を着ていない自分は決して見ないようにしてましたけど…笑
何より広く見えるし、帰り際に身だしなみを整えるのによかったです。
そしてトイレね。ドアを開けると自動で照明が点くのはさすが!と。このトイレだけで、閉店が惜しいと思いました(笑、泣)
浴室はこじんまりで、サクっと手っ取り早く暖まるにはちょうどよかったです。スーパー銭湯的なところはどうも入るのに覚悟がいるというか…気負ってしまうといういか…その点ここはドンピシャでした。
先週行った時は残念ながら白湯だったけれど、生ハーブ湯の時もあって、いい匂いがしたし、お肌もしっとりしましたよ。
以前はいつも結構混んでいた印象があったけど、サウナが閉鎖されたためなのか、とても空いていてほとんど貸し切り状態でした。そのため余計寂しさがつのりました…(泣)
ジェットも超勢いがよくて、本当に設備が故障しているのかなーと思ったほどです。
とにかくもったいないなーと感じましたが、いろいろ事情があるのでしょうね…。
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Unknown (southandnorthface)
2021-03-31 06:35:19
sun-sunさんへ

おはようございます。

sun-sunさんが週1で通われるほど気に入ってたところだったんですね。
たしかに大きな鏡が入り口入ってすぐのところにありました! 自分も最近は鏡はもとより体重計も怖くて乗れないです笑
お湯は、生ハーブのときもあったんですね。コンパクトだけど、サウナと水風呂があって、手の届く範囲にほしい設備がある心地よい距離感の銭湯だと思いました。
水まわりの設備はなんにも問題がないので、これで閉店してしまうの?と不思議な気がしましたし、東十条駅から歩ける銭湯としては一番近い場所にあるところなのでもったいないなぁと。
地蔵湯の由来となったお地蔵さんが建物の中に組み込まれている変わった場所ですが、通りすがりの人が手をあわせて深々と頭を下げてる姿をみると、こういう文化がまだ残ってるのはいいなぁと感じました。なので、お地蔵さんはどうなるんだろう?と気になる部分でもあります。
経営者の方もまだ高齢と呼ぶには若い人で、このタイミングで閉店するには色々と残念な思いが去来する銭湯でした。
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Unknown (azm)
2021-03-31 06:45:08
おはようございます。
今日閉店なんですね。地元の方にとっては寂しくなるでしょうね。
屋号も地蔵の湯ってなんかいいのに・・・
残念ですね。
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Unknown (southandnorthface)
2021-03-31 07:07:21
@azm AZMさんへ
 
おはようございます。

ほんと地元に愛された銭湯という感じでした。屋号も地蔵湯というのはいいですよね!
こうした名前のところはほかに探してもないので、なんだか一つの歴史が消えるという気持ちで残念です。
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