#一の湯
東武東上線
#大山駅
▲大山駅
▲東部東上線の池袋駅から三つ目のところだ
▲南口の改札口
▲改札口を抜けたところ
▲右に進み
▲踏み切りをわたる
▲渡ったら、すぐに左に進む
▲そのまま線路沿いを直進
▲横断歩道を渡って
▲東京都健康長寿医療センターの看板のところで立ち止まり
▲右折する。ひだりの建物は都立板橋看護専門学校
▲再び直進する
▲保育園を通り過ぎて
▲ここでストップ
▲左の階段を降りる。崖のようになっており、おそらくここは台地の境目か段丘崖だろう
▲階段を降りたら少し歩いて
▲この建物のところで立ち止まり
▲右折する
▲すると左手に一の湯がみえてくる
▲アパートと一体化した銭湯。右にはコインランドリーがある
出典:東京銭湯ホームページ引用
▲到着
開店時間に訪れたが、定時刻になっても入り口を前に6、7人が待ちくたびれた様子で待っていた。
そこへ高齢者を乗せた車椅子を押す60代ぐらいの女性があらわれて、「こんにちは」とまわりに挨拶をしていた。
2~3分待つと、銭湯の入り口奥から60代後半ぐらいのTシャツにハーフパンツ姿の男性が急ぎ足であらわれて、いったん右奥の部屋に入ると再び姿をあらわした(たぶん鍵を取りに行ったと思われる)。正面のドアを開けて「こんにちは」と挨拶をしていた。
この店主はフロントのところでさかんにみんなに挨拶をしていた。帰るときは「おやすみなさい」と挨拶をしていた。まだ夕方といえない時間帯に。
ドアが開くと、先頭にいた年配女性の持ち物を店主は黙ったまま手慣れた様子で奥まで運んでいた。「いつもすみませんねぇ」と女性が恐縮気味にお礼を述べると「どういたしまして」と店主。いつものルーティンなのだろう。
先ほどの車椅子を押す女性は周りに気を使い、ほかの人たちを優先して通していた。自分は最後に入ったのだが、その時も「どうぞ」と譲ってくれた。
入り口はかなり広いので「大丈夫です」と後ろにまわって先に進んだ。
近くにいた女性客がこの車椅子に座る女性のことを気になった模様で、
「おいくつなんですか?」
とたずねていた。
「89です。来週で90なんです。もうヨボヨボです」
と本人を目の前にこきおろしていたが、言われた本人は気にする素振りもなく、それよりも車椅子から立ち上がって小刻みに震えながら踏ん張って歩くのに精一杯な様子だった。
「足腰しっかりしてますよ」
「お風呂が好きなんです」
「お風呂が好きなのはいいわよね」
といった会話を交わしていた。
母親を茶化した感じの言い方をしていたが、それなりの年齢になった娘さんが周囲に気を使いながら車椅子を押して銭湯に入らせるのは母親思いでなければ中々できないことだろう。
中に入ると、入ってすぐ右側のところにテーブルと椅子やテレビが並んでいた。足下は昭和らしい柄をあしらった絨毯で、足を踏み入れた瞬間に心の中では昭和にタイムスリップしていた。
奥にフロント。先ほどの店主が立っていて、「こんにちは」と大きな声で挨拶してくれる。こちらも負けじと「こんにちは」と挨拶。
「貸しタオルありますでしょうか?」とたずねると、「あります。無料なので使い終わったらこちらに戻してください」と言われる。
無言で右手を使って、こちらから見たら右にある男湯側を示される。一見さんなのは明らかだったのだろう。左側に女湯がある。
出典:東京銭湯ホームページ引用
のれんをくぐると、脱衣場は比較的広めで、開放感がある。真ん中に座るテーブル。右奥に洗面台があった。いたってふつうの配置だが広いので快適。トイレは縁側の外側にあったものの、周囲に庭はなかった。
出典:東京銭湯ホームページ引用
浴室の扉を開けると、浴室もまた広い。
島カランが2つあるが、右側は浴槽が手前側にせり出しているので、島カランや壁沿いのカランは短く、反対に左側の島カランや壁沿いのカランは長かった。
シャワーの出はともに良好で、一部で拡散してるものの、メンテナンスは全体的にしっかりしたところだと思う。
シャワーは最初からガッツリ熱く、すぐには全身を浴びれなかった。
浴槽は、奥にかけてL字型をしている。
左端にあるのが薬湯で、ジェットが2つ。深浴槽で、この日は紫色のラベンダーだった。温度は44℃ほど。
出典:東京銭湯ホームページ引用
出典:東京銭湯ホームページ引用
右側は、白湯の主浴槽で、ボディジェット、バイブラと続く。ここまでが奥の壁沿いで、右の壁沿いは奥が赤外線。位置的にはほぼバイブラと重なっている。
出典:東京銭湯ホームページ引用
手前の最後は寝湯が2つ。水枕らしきものもあったけど冷たくなかった。
すべて44℃ぐらいで、全体的にやや熱めのところだった。
出典:東京銭湯ホームページ引用
アパート銭湯ということで天井は高くないが、右側が比較的高くなっており、左の間仕切り壁側が低くなるという傾斜になっていた。
奥の壁には絵らしきものはないが随所に模様が施され、西洋的な公衆浴場の印象を与える。明確なテーマはないけど、そんな雰囲気を感じさせた。
客層は全員高齢者で、一部入れ墨の人がいたが、みんな静かに入っていた。
独自性がある銭湯ではないが、住宅街の真ん中にあるということで、地域のコミュニティーを担ってきた場所ではないかと思う。
それぞれ挨拶を交わしていて、下町らしい地域の繋がりとぬくもりが感じられる銭湯だった。
【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 大山
経路 住宅街の中へ
周辺の環境 住宅街
●空間演出
建物外観 アパート
壁画・眺望 模様
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう
★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 広い
シャワーの出 勢いがある
浴槽の種類 薬湯、ボディジェット、バイブラ、赤外線、寝湯
サウナ なし
温度 44℃
棚 あり
男女入れ替え なし
■サービス
接客 活発な挨拶
清潔さ きれい
貸しタオル あり(0円)
備え付け あり
◆人
受付 60代の男性
客層 高齢者
【案内】
住所
〒173-0015
板橋区栄町20−11
電話番号
03-3961-6085
アクセス
東武東上線「大山」駅下車、徒歩10分
休日
水曜
営業時間
14:30−23:30
(最終受付23:00)
※東京銭湯ホームページ転載
こんばんは!モンモンでーす!
素晴らしい 泣けてきますね!店主の方もそれなりにお年召されているでしょうが 先頭の女性の荷物を持って運んであげたり さすがですね! 優しい心配りのできる店主さんですね!まるで 廣尾湯♨️の店主さんみたいですね!感動して涙がでそうですわあ!
車椅子のお母様を連れて来られる娘さんも優しいですね!ヨボヨボって自分でいうのはいいけど人から言われたくないけど お母様 お風呂大好きなんですね❤️
モンモンも ヨボヨボになっても シャキーンって お風呂に通いたいですわあ!
素晴らしい 銭湯レポート 有難うございます。いつか 伺ってみたい銭湯ですわあ!
おはようございます。
高齢者の方が多い感じだったので自然にそうなった側面もあったかとは思いますし、開店直後だからできるサービスではありますけど、やはり親切心がないとできないことですよね。
銭湯の受付で年配男性の人だと大抵はムスッとしてる人がほとんどなのですが、ここの店主はしっかり挨拶をしていて、ほかと違う銭湯だなと思いました。
車椅子を押して銭湯通いをする娘さんは親孝行だと思いました。
小柄な高齢者とはいえ、身体が不自由な人を連れていってお風呂に入れてあげるのはすごく大変ですから。自分も高齢者になっても健康でいたいです。やはり何事も健康があってこそですからね。