銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

豊島湯(東京・王子)

2024-11-23 07:17:00 | 銭湯
#豊島湯




JR京浜東北線
#王子駅
▲王子駅

▲併走するのは山形、東北新幹線

▲今回降りるのは中央改札口

▲少し距離があるので今回はバスで行くことに。バス停は王子駅前公園のところにある(左にみえる緑の三角のところだ)


▲改札口を出たら右に進み

▲天気はあいにくの雨

▲歩道橋を通り過ぎると(雨足が強くなり、傘がなかったので右にあるマクドナルドで雨宿りした)

▲歩道橋先の左に横断歩道がある


▲渡ったら右に進み

▲バス停がみえてくるが、乗るのは12番なので、一番奥まで進む

▲左に公園

▲一番奥のバス停で乗る


▲豊島湯は三丁目と四丁目の間にある

▲バスはこの経路をたどる

▲豊島三丁目に到着。Googleマップでは四丁目に降りる案内となってるが、三丁目に降りた

▲そのまま来た方向の四丁目方面に歩き、100円ローソンをすぎて

▲しばらく歩けば左奥に道がみえてくるが、

▲ここは豊島中央商店街である。王子駅前のにぎやかさと比べると、過疎地の商店街にワープした気分

▲ちょっと歩けば右に豊島湯がみえてくる

▲到着。開店前ということで、5、6人がバラけて待っていた

▲そして開いたところ

▲豊島湯の裏側。豊島四丁目に降りると、この道を通る

▲バックヤードが開いてて、ボイラーが丸見えだ


▲正面の裏側

▲再び入り口に戻る

▲エプソムソルトのお湯をやってるようだ。有名な銭湯がけっこう採用しているものである

▲千葉実母散。漢方薬湯である

▲赤いテントなので、正面はみんな赤く染まってみえる

▲中に入ると、虎が出迎えてくれる


▲勇ましいけど、どことなく愛嬌も感じる顔つきだ


開店時間の1~2分前になると、待っていた女性客のひとりが知り合いらしき別の女性客に「開くわよ!」と勇ましく声を掛けていた。それからまもなく腰の曲がった高齢男性が中から勢いよくガラッと片手で扉を開ける。
開けおえると、真後ろのベンチに腰を下ろして、じっとうつむき加減で黙ったまま座っていた。
待ちかまえていた客たちはぞろぞろと入っていくが、誰も店主に注意を払う様子がない。それから客を追いかけるように別の男性(たぶん息子さんかと思われる)がのれんを掛けていた。


中に入るとさっそく目に飛び込んでくるのは虎の置物。立派な置物であるが牙のところに靴べらが引っかけてあり、なんとも雑な扱いをされている。
下駄箱は赤字と黒字に分かれているものの特に男女で分けてるわけじゃないだろう。なにせ入り口が一つだから、分ける意味がない。


入り口を通り過ぎると、奥のスペースは小さな休憩所のロビーとなっていて、黒いソファーが対面に並び、壁際にテレビが置いてある。
注目すべきは剥製などが並べられてあることだ。いかにも昭和の風景という感じで、作為的なものは一切感じず昔のまんまなのだろう。
フロントは右側にあり、受付に座るのは80代か、もしかすると90代ぐらいの女性。
なにか手元で作業中のようだったが、「こんにちは」と挨拶して振り向いてもらい、「貸しタオルありますか?」と尋ねると困った表情で「ないんですよ」と言われた。
「購入するタオルはありますか?」と聞くと、200円で使いきりのシャンプーやボディシャンプーが付いたタオルがあると教えてくれたので、そちらを購入することに。
入浴料は550円だから合計750円。
女湯は左側で、男湯は右側だった。


入り口を抜けると、入ってすぐ右手と奥の壁沿いにロッカーが並ぶ。
左側が浴室の入り口で、入り口の横に洗面台があった。
洗面台のところは最新のドライヤーだったり保水液も複数並び、新しさも取り入れられている。
ところで、フロントの裏手が脱衣所になっているのだが、その受付と脱衣所の間にある窓が全開だった。これでは受付から脱衣所が見通せてしまう。


服浴室の扉をあけると、カランは島カランが2つあり、左右の壁にもカランが並ぶものの、縦には4つしか並んでおらず、島カランにはシャワーがなく、あるのは左右の壁のみ。
ということで数えるとシャワーは合計で8つしかなかった。全部が埋まってるわけではなかったが、両脇の常連客に気を使いながらシャワーを浴びる羽目に。シャワーの勢いは普通だった。
入り口の右手には立ちシャワーがあるが、こちらはかなり微妙な勢いだった。
左手にはミストサウナがあった。扉には案内の用紙が張られ、10月31日までの稼働と書かれてある。なぜ10月末までなのか分からないが、もしかするとほとんど壊れていたからかもしれない。
というのも中に入ってみると熱気がサウナというよりもエアコンに近い状態。ミストの要素はないに等しかった。
サウナの中なのに、タイルの壁に背中を預けるとヒンヤリするぐらいで、誰も入っていなかったのは納得である。


浴槽は、浴室の奥に据えられ、3つに別れている一番右は低温と書かれてあり、電気風呂も兼用していた。さらに薬湯でもある。ただ電気の刺激は感じなかったので、こちらも壊れたままだろう。この日の薬湯は千葉実母散で、漢方薬湯にありがちな強い臭いはせず、見た目はほぼ無色透明だった。
温度は低温とあるが、41℃ほど。銭湯にしては少し低めぐらいだ。


左となりにある真ん中の浴槽が浅浴槽でバイブラ。こちらから少し熱くなるが、44℃ぐらいだろうか。
バイブラの勢いはかなり強く、ここが一番人気だったかもしれない。詰めれば4人が入れるが、余裕で入るなら2人にとどめたいスペースだ。
最後の左端は一番広くて、中をみていてくと、右から座湯、ボディジェット、ハイパージェットと並び、みんな勢いがあった。
温度はさきほどのバイブラと同じ44℃ぐらいと熱めである。


壁絵はタイル絵であるが、頭上の湖畔から間断なく全体に滝が流れる風景で、なんとも壮観な絵である。こうしたモチーフは他に見たことがなく、遠目ではダムの放流にすら見えた。


客層は見事なまでに全員高齢者。その中に1人だけ全身入れ墨の人がいた。変わった人では、砂時計を持ち込んで入浴時間を計ってる人もいた。
客同士の会話はまったくなく、みんな静かにはいっていた。気になったのは、浴室の扉を閉めない客が多かったこと。誰も文句は言わず黙って閉めていた。


今でも昭和の風情を残す銭湯は多くあるが、ここは置物がいかにも昭和らしさを発露していた。虎が玄関に飾ってあるのは全国を探しても豊島湯ぐらいだろう。そして時代に取り残された商店街がなんとも寂しげ雰囲気を放つ。豊島湯は、そんな雰囲気によく溶け込む哀愁ある銭湯だった。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 王子
経路 北に進む
周辺の環境 住宅

●空間演出
建物外観 宮造、赤いテント
壁画・眺望 滝の絵
統一感 あり
置物 トラ
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 やや狭い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 電気風呂(壊れてる)、薬湯、バイブラ、座湯、ボディジェット、ハイパージェット
サウナ ミストサウナ
温度 41~44℃
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 ふつう
清潔さ ふつう
貸しタオル なし(購入200円)
備え付け なし

◆人
受付 80代後半ぐらいの女性
客層 高齢者


【案内】

住所
〒114-0003
北区豊島3−19−7

電話番号
03-3919-0705

アクセス
京浜東北線「王子」駅よりバス。「豊島3丁目」下車、徒歩2分

休日
不定休

営業時間
月~土曜15:30−22:30、
日曜・祝日15:00−22:30


※東京銭湯ホームページ転載


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (sun-sun)
2024-11-23 22:02:54
こんばんは。

虎さん元気そうで何より。笑
虎さん昔からお疲れな様子で、中身出ちゃったりしてて大丈夫かなって思ってたけど安心しました〜。
このあたりに、今はないけど豊島浴場という銭湯もあって、
虎が豊島湯、虎じゃない方が豊島浴場、という認識でした。
駅から遠いから最近行けてないけど、
久しぶりに虎に会いに行こうかな。エプソムソルトもいいな♡
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Unknown (southandnorthface)
2024-11-24 08:13:06
sun-sun

おはようございます。
お久しぶりです。

入り口に虎の置物がある銭湯なんて初めてだったので、面白いところだなと思いました。
豊島湯は、駅から微妙に遠いところなんですよねぇ。バスに乗ればあっという間ですが、かといって歩くにしては長くて、なんとも半端な距離のところです。
Googleマップを見ていたら、こんなところにも銭湯があったんだと思って訪ねたところでした。
豊島浴場というのが過去にあったのは知りませんでした。近くにあって、しかも名前がソックリだと配達する人とか混乱したでしょうね。きっとみんな、sun-sunさんと同じで虎があるところとないところと覚えていたかもしれません笑
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