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自分は政権交代が可能な政治状況の実現をずっと期待してきた。
今回の政権交代も、いともあっさりと実現した。
長期政権はかならず腐敗し硬直化する。それが分っているので、短期間に二度も政権交代が実現した現代の政治状況には満足している。
それはさておき、今回の選挙結果は違憲状態でのものであり、新政権もその正当性には多いに疑問がある。
新政権の圧勝も、前政権への不信と、多党乱立のため国民が選択不能になったための「できちゃった大勝利」である。
A部総裁の政権に期待したという投票行動は10%にも満たない。
まさに「できちゃった」新政権である。
ことに、子供の将来と命を大切に考える女性・母親達は意外さを隠せない。
新政権は、脱原発・卒原発の民意を実現できるのか。
そして、憲法改正・軍隊保持を叫ぶ政権など女性は求めていない。
靖国・国家主義、軍国主義を望む女性は、まあいないと思われる。
さらに決定的なことは、違憲状態で強行した選挙で成立した政権に正当性があるのかという疑問だ。
最高司法の違憲判決に従わないということは、民主主義の根幹である三権分立を破壊する行為である。
それは議会制民主主義破壊政権であるということになるのではないだろうか。
つまりは違憲政権、無法者政権と疑われる可能性が大きい。
違憲状態の解消、議員定数の削減などを実現しようとしない政権を国民は支持するはずがない。
これらの点を結集した勢力が出来上がれば、政権交代は容易であろうと思われる。
反原発・卒原発、憲法改正・靖国軍国主義反対、違憲状態の選挙制度の改革、これらは主に女性勢力の主張である。
これらの勢力が結集されれば、次回の選挙で政権が交代することも可能であると予想される。
なぜなら現在、2回の政権交代が容易に実現しているからである。
小選挙区制選挙は、死に票を多く生むデメリットは有るが、民意の反映は増幅されるメリットが大きい。
自分は誰が政権を取るかには全く関心はない。
その政権がどれだけ民意を汲んでいるか、特定の既得権益と結びついていないか、だけに関心がある。
惨敗した前政権と、圧勝した新政権に贈りたい言葉がある。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす
奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢の如し
猛き者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ
民意の前には権力など、風の前の塵に同じである、ということを政治家は自覚すべきであろうと思う。