「特定秘密保護法案」の性急な成立は将来、確実に安部政権を終焉させると自分は見ている。
この法案は日本の安全保障においては不可欠の事項も含んでいると思う。
しかし議論が尽くされていないために、国民の知る権利を奪い、国民主権をも脅かす危険性をはらんでいる。
おおざっぱに成立させてしまえば良いという性格の法案ではない。
国家安全保障、テロ対策にはおそらく必要な法案であろうと思う。
しかし議論が尽くされていないために、将来拡大解釈の可能性により、国民主権・自由民主主義・基本的人権が侵害される危険性が非常に高いと思われる。
行政による秘匿により不正行政が行われる可能性も非常に高い。
「特定秘密保護法案」から連想されるのは日本政治史における「最悪の法」として名高い「治安維持法」だ。
日本を軍国主義に引き込み戦争に突き進ませた元凶ともいえる法律だ。
軍国主義に異を唱える者があれば、憲兵と特高警察に逮捕された。
「治安維持法」により言論の自由が封じられたため、誰も戦争反対を叫ぶことすらできなくなり、日本は太平洋戦争に突入し、その結果 国が亡んだ。
秘密警察の手法は実は、当時のナチス・ヒトラーの手法を取り入れたものだった。
ナチス親衛隊は「ヒトラー総統に異を唱える者」を容赦なく連行していった。
ナチス親衛隊、秘密警察に連行された者は二度と帰ることはなかった。
この秘密警察状態は「家族の中での密告」を生んだ。
このシステムを取り入れたのが、当時の日本の軍部政権だった。
「言論の自由」を封殺してしまえば、全体主義軍国主義ファシズムへの傾斜は容易だった。
この歴史を連想させるのが「特定秘密保護法案」であると感じる。
必要な法案ではあると思うが、議論が尽くされていないことに非常に危ういものを感じる。
すなわち「ナチス」と「軍国主義ファシズム」の記憶だ。
いずれにせよ現時点でこの法案を通過させてしまうことは「自由民主主義・国民主権の崩壊」の開始となるものと思われる。
それは「安部政権」の「終焉の始まり」になることも確実だろう。
この法案により将来「自由民主主義」が危機に瀕することも容易に想像がつく。
すなわち「安部政権」の崩壊だ。
自分達が作り出した法律に自らが縛られ崩壊するという構図が見える。
「国民主権」を脅かす政権を国民は絶対に許さないからだ。
ジャーナリズムと知識人達を敵に回して存続できる政権は無い。
ジャーナリズムと知識人達を封殺するのは「言論弾圧」であるからだ。