音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

飛花落葉

2007年04月14日 | しの笛
桜もいっせいに散り、風が吹くたびに花吹雪が舞う。

桜の散り際にあまり感傷は感じない。

しかし、感じるものは多い。


驕れる人も久しからず 
ただ春の夜の夢のごとし
猛き者もつひには滅びぬ
ひとへに風の前の塵に同じ


驕りの春を咲き誇った桜も一夜にして散る。
栄枯盛衰、人の世の習いの一端を見るような思いだ。

「平家物語」は仏教の無常観を底流に持っている。

桜の散る、飛華 晩秋に紅葉が落ちる、落葉。

「飛花落葉」を見て、真理の一端を悟る者を「縁覚」と言う。

「縁にふれて覚る者」と言う意味だ。

しの笛は 飛花落葉 を奏でる。

その調べには人の世の「想い」が託されている。


播州城山流
 播州しの笛指南所




最新の画像もっと見る

コメントを投稿