播州姫路城下には宮元武蔵とお通さんの物語がある。
「花田橋の別れ」
武蔵を慕う「お通さん」の想いに寄せる、しの笛曲が
「
風の音~恋文・愛(
城山如水作曲)」
この曲は、しの笛の演奏会にあたって毎回演奏する曲でもある。
先日、姫路市の高齢者施設での演奏会が終わった時、
「お通さんの曲が聞きたかったんや、また聞けてよかった」
これにはチョッと驚いた。
二ヶ月ぶりの訪問演奏だったが、覚えていて下さったのが意外だった。
「わしらは若い人らの賑やかな歌より、お通さんの切ない笛の方が好きや」
そんな風に感じて下さる人達の為に、しの笛を奏で続けたい。
播州しの笛指南所