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小学生という低年齢から自殺が多発する社会になってきた。
自殺多発を防ぐためには何が必要か。
これははっきりしている。
「生きる力を育む教育」である。
それには「生きることの価値」を自発的に考え「命の絶対尊厳」を自覚することが必要だ。
自分の命と、他者の命に対する、絶対尊厳と絶対的価値の自覚である。
それに必要なのは「哲学」である。
「哲学」することは自発的な論理的思考訓練をすることでもある。
つまりは「哲学」「倫理」「道徳」の教育が不可欠なのだ。
短絡的に「死を選ぶ」原因は何かと思い巡らすとよい。
「哲学」「倫理」「道徳」の教育は明治政府以来の富国強兵政策のもとでは、最も軽視された教育である。
「読み書き」「数学」「理化学」など、実務的科目が最優先されて現在に至っている。
現在の教師は「哲学」「倫理」「道徳」を教える教育技術を持ち合わせていない。
なので、現在の教師と学校教育に「哲学」「倫理」「道徳」を求めても無理なことである。
「生きる力を育む教育」において最も重要な要素であるにもかかわらず。
しかし「哲学」「倫理」「道徳」を勉強するだけでは「理論の学習」にすぎない。
もっとも重要なのは人と人とのつながりである。
先生と生徒、先輩と後輩、友人同士・・・といった血の通った人間関係の中で、
「哲学」「倫理」「道徳」はその価値を発揮する。
しかし、「哲学」「倫理」「道徳」なくして、いくら制度のみを改善・改革しようとしても指標なくして漂流することになってしまう。
この「哲学」と「人間関係」の両方を充実させることが、「生きる力を育む」ことになる。
そして、生徒達の心理的ケア、カウンセリングを行う専門の学校カウンセラーを各学校に配置することが急務である。
この、生徒の心理的ケア、カウンセリングの技術も、現在の教師が持ち合わせていないものだからである。
自分も教育者のはしくれとして、将来の社会の為には最重要な教育課題であると考えている。