17歳でノーベル平和賞を受賞することになった、マララ・ユスフザイさんに、心からおめでとうと言いたい。
17歳で受賞は若すぎるとも思うが、一度は凶弾に倒れ、死から蘇った彼女ならこれからも自身の信念を貫く生涯を送ることだろうと思う。
彼女の「女性に教育を」のみならず「教育が第一」「教育こそが唯一世界を変える」という主張は自分も全く同感だ。
世界における経済格差、貧困、宗教対立、民族紛争・・・すべては「教育の格差」が生んだものと言ってよい。
アジア・アフリカなどの「教育不毛地帯」に教育が行き渡った時、世界は変わり始める。
世界のすべての少年・少女達が豊かな教育を受けることができたとき、彼らが自身の世界を、いかに平和で豊かな国にしていくかを考え始めるだろう。
教育を受けた彼等は政治・国家における「自由」の重要性を認識することだろう。
そしてイデオロギー、政治、国家体制における「独裁」の危険性を認識することだろう。
さらに重要なことは教育は「自ら考える」ことを促す。
つまり「哲学」することを促す。
そして「哲学」は「宗教における迷信・盲信」を打ち砕く。
さらに「民族・国家」という「亡霊」を消滅させることだろう。
さらには「人命を損ない、人権を奪い、人類から自由を奪う神々から人類を解放する」ことにもなるだろう。
まさに「現代を覆う世界的危機」を解決するには「教育こそ唯一の道」であるのだ。
「現代の世界的危機」はまさに「世界的な教育格差」が招いたものである。
教育は「哲学する目」を開かせる。
世界の少年少女たちが、「マモニズム(拝金主義)に支配された世界」に目を向けて立ち上がった時に世界は変わり始める。
「独裁的なイデオロギーの支配」に疑問を持って立ち上がった時に世界は変わり始める。
「宗教と民族の迷信・盲信」に気付いた時、世界は変わり始める。
世界中の少年・少女達が教育により「自ら世界を考える」ようになった時、つまり彼らが「哲学」するようになった時、真の人類の人権と自由が獲得されるものと思う。
その時、世界は、人類は「本気で地球の平和」を考えることができるようになるだろうと思う。