音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

ローリングストーンズ と 反体制若者達

2014年03月23日 | マイフェイバリット・ソング


昨夜はMTVで2時間番組「ローリングストーンズ特集」を見た。

結成当時はビートルズと正反対の「悪役グループ」として若者達の熱狂的支持を集めた。

実際、ミック・ジャガーを始め結成当時の彼等は無節操でドラッグを常用し「不良・反体制・無法者」のレッテルを貼られたバンドだった。

オルタモントでの野外ライブでは有名な「オルタモントの殺人事件」が起こり、さらに黒いイメージが重ねられていった。

この殺人事件は「ストーンズ」が起こしたものではなく、熱狂して制御不能になった観客が起こしたものだった。

当時の「ストーンズ」はイメージとして「不良・無法者」を演じていた部分もあったが実際は「自分達の音楽」を懸命に追求する姿もあった。

彼等のライブ公演に押し寄せて熱狂する若者達は「体制に不満を持つ若者達」で、何かに鬱憤をぶちまけて騒動を起こすのを目的に集まってきた若者達が多かった。

「ストーンズ」のメンバーは、そんな熱狂的に狂乱する観衆に恐怖を感じていたこともあったようだ。

「ストーンズ」の公演には常にそんな若者達が何万人も押し寄せた。
50万人が押し寄せた野外ライブもあった。

「ローリングストーンズ」の全盛時代は「反体制運動」が盛んな時代だった。

若者達も「体制」に不満を持ってそれを表明するエネルギーと熱気を持っていた。

そんな若者達に支持されたのがビートルズ、ローリングストーンズに代表されるロックバンドだった。

彼等よりもっと過激で反社会的なロックバンドもたくさん生まれては消えていった。

現代のコンサートに熱狂する若者達は、まさに現代っ子で、「作られたアイドル」に「お行儀よく熱狂」している。

ある意味「マニュアル通り」に行動する現代っ子に共通するものを感じる。

スポーツに熱狂し、伝統芸能に熱狂する若者達は「健全」でいいとは思うが、ビートルズ、ローリングストーンズの時代のような「伝統や体制」など糞食らえというエネルギーが感じられない。

それは「お行儀よくて」とても良いことなのだろうと思うが、現状に埋没してしまう姿勢では「斬新な芸術文化」は生まれてこないだろうなあと思う。

現代の音楽・芸術シーンは非常にセンスが良くてスマートなのだが、どこか型にはまったものを感じてしまう。

しかし、これが「ジェネレーション・ギャップ」というものだろうと思う。

現代ッっ子は「おにゃんこ、AKB世代」であり、自分は「ビートルズ、ローリングストーンズ世代」ということなのだろう。

しかし今の若者達に一言、呼びかけたいことがある。

それは「伝統や体制」に縛られずに自由に表現をしてもらいたい、ということだ。

ただし、反社会的な事を奨励しているわけではないので、誤解のないように願います。


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