音の四季~風の彩

作曲家、しの笛・龍笛奏者、ジャズピアニスト、城山如水の徒然日記。
オカリナ、フルートの事も・・・・

一票の格差 と 政治家の憲法無視

2013年04月06日 | 日常雑感
憲法を遵守しない国会というものが、ますますウサンくさく感じられるようになってきた。

実は今、一番疑問に感じているのは与党議員と総理、さらには国会議員達の「民主主義意識」と「憲法に対する理解」なのだ。

民主主義の根幹は三権分立だが、それさえ遵守できない国会議員は本当に国民の代表なのかと疑わしく思える。

日本国民は<自由平等意識>がすごく低いと思うし、<民主主義>についても非常に意識が薄いと感じる。

それは日本人が<自由平等>を「勝ち取った」ことがないからだと常々思ってきた。

アメリカにせよヨーロッパ諸国にせよ自由民主主義国家は多大な人命を犠牲にして民主主義を「勝ち取って」きた。

アメリカ合衆国におけ民主主義は、独立戦争、南北戦争という何十万、何百万という悲惨な人命の犠牲の上に「勝ち取られた」ものであった。

フランス革命も同様だ。

これに対して日本の民主主義は太平洋戦争の敗戦により「与えられた」民主主義であったといえる。

それゆえ<民主主義>先進国のような人権意識、平等意識が非常に低いと思う。

ことにそれが低いのが政治家だろうと感じている。

アメリカのロングアイランド州の下院の選挙区割りは「完全に平等」であり一人の多少があっても司法が「違憲」の判断を下すとニュースで紹介していた。

そして第三者で構成された区割り制定員により一ヶ月も経たない内に、即刻 区割りが改正される。

民主主義の先進国というのは、そういうものだ。

参政権の平等、一票の格差は厳格に守られている。

立法府は司法の判断を遵守している。

この三権分立が民主主義の根幹でもある。

日本の議員の中には「司法が国会に口出しし過ぎるべきではない」などという幼稚な発言をする人達がいる。

そうではない。国会がもっと司法の判断を遵守すべきなのだ。

つまり、それほどに政治家、国会議員達に民主主義の意識レベルが低いのだろうと思う。

政治に疑問を感じている国民の方が、いまや民主主義と憲法については認識が深いと思う。

政治家はもっともっと、自由民主主義と憲法を学ぶべきだろうと思う。

そして主権在民、参政権の平等について学びなおす必要があるように思う。

現在の政治家の民主主義意識は、あきらかに国民より低いと感じる。

国民は選挙区利害、政治家の利害よりも、憲法に則った「平等な一票の行使」をしたいと思っている。

政治家は自己保身と党利党略しか考えていないが、国民は切実に日本の民主主義の成熟を願っている。

明らかに政治家達よりも国民の方が民主主義意識は高いと感じる。

政治家や国会議員はもっともっと勉強して、民主主義、主権在民、国民主権行使の平等、三権分立を学び、一票の完全な平等を実現することを考える必要があるのではなかろうかと思う。

まずは三権分立を学び、憲法を遵守することから始めてもらいたい。

違憲状態の選挙など国民はやりたくもないし、違憲と判断された選挙制度で選出された国会議員による政権も立法も信用できない。
なぜなら民主主義を無視した国会だからだ。

繰り返しになるが、政治家、国会議員は、選挙における「一票の完全な平等」を真剣に考えてもらいたい。

司法の「違憲」の判断はここにあるのだから。

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