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今年の夏休みは20世紀の大量殺戮戦争について考えてみることを、自由研究のテーマにしている。
900万人以上の犠牲者を出した第一次世界大戦。
6000万~1億人の犠牲者を出した第二次世界大戦。
それらの実録映像をできるだけたくさん見るようにした。
ドイツ機甲師団の電撃作戦。東部戦線、西部戦線での戦車戦。
レニングラード攻防戦、クルスクの戦車戦、スターリングラードの攻防戦。
これらには数千両の戦車と数十万~数百万の兵力が注ぎ込まれて、大殺戮戦が繰り広げられた。
ドイツ軍は50万、ソ連は100万の兵力を失ったともいわれている。
太平洋においては真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、レイテ沖海戦、ソロモン海海戦、珊瑚海海戦・・・そして南方各地での玉砕。
連合軍のノルマンディー上陸という史上最大の作戦もあった。
戦車に戦闘機、機関銃にロケット砲・・・
これらの映像を全部見ていると、よくこんな馬鹿らしいことをやったもんだ、と呆れてしまった。というかアホラシクなった。
戦争にはそれなりの大義や目的がある。独裁者、独裁国家による領土・資源の侵略。
そして全体主義からの開放を目指す連合国の反撃。
その後は共産主義体制と自由資本主義体制との対立。
どの戦争にもなんらかのそれらしい大義と目的がある。
しかしやっていることは、戦車、戦闘機、戦艦、空母、大砲、ロケット弾によるゲームに見えてしまう。
現実世界で国家と国家元首が協定をかわしたり、何十万の軍隊が撃ち合いをやっている。
これは子供がやっている戦争ごっこを、いい大人が命がけでやっているように見える。
子供が、何が何でも自分の欲しいものを手に入れようとするのと同じ。
コミュニケーションで解決しようとするのではなく喧嘩になってしまう幼児性。
これが戦争の本質だろうと思う。
国際関係、社会体制、政治・経済、民族、宗教といった難しい問題に見えるが、実は単純に「人類の幼児性」と云ってよいと思う。
最新兵器を手にしては喜び、無敵のステルス戦闘機を手にしては優越を感じている。
これは子供が新しいオモチャを手にして喜ぶのと同じといえるだろう。
人類の幼児性が成長して大人になったとき、戦争の危機は回避されていくかもしれない。
人類が新兵器の開発などの幼児性から、大人になるにはどれくらいかかるだろう。