3月に入ると3・11の教訓から、自然災害にどう立ち向かうかという番組が非常に多い。
首都直下型地震も、南海トラフ地震も、秒読み段階にあると指摘を受けると、しぜんそういう番組に興味津々になる。
昨夜みた番組では首都直下型地震で発生する帰宅難民が1400万人になると想定していた。
この膨大な帰宅難民が東京を崩壊し尽すシュミレーションを紹介していた。
帰宅難民は帰宅できないだけではない。
この膨大な難民が幹線道路に溢れる。その結果、火災が発生しても消防車が現場に到着できない。救急車も動けない。車は大渋滞を起こす。
その結果大火災が発生し首都と難民まで焼き尽くすという、空襲並みのシュミレーションだった。
それはまさに東京大空襲と変わりない。
現代の最新都市が、実は、人の渋滞により崩壊し焼失するというシュミレーションは衝撃だった。
人口密集大都市の意外な弱点が、こんなアナログ的な部分にあるのか、と驚いた。
この脅威は大阪も変わらないだろう。
さらに別の番組では中国、インド、中東、東南アジアなどに人口密集地域が増えており、この地域ではマグニチュード6~7の地震でも何十万~100万人以上の犠牲者を出す可能性があることを指摘していた。
サンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューオーリンズなども同じ状況だと解説していた。
しかも大地震の発生は秒読み段階であると言っていた。
こういった情報は不安を煽ると、避けられる傾向にあるが、最悪の事態はまず知っておくことが大事だろうと思う。
そこから初めて、実質的で真剣な防災対策が構築できるものと思うからだ。