しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

ペンちゃんのユーモア冒険―PenPen展

2009-07-14 18:28:00 | 美術
 PenPenさんの個展(2009年7月11日~16日)を神戸・ハンター坂のギャラリー島田で見てきました。
 PenPenさんの本名は岡田雅美さんです。
 ペンギンさんというあだ名をつけられたか何かで、それならいっそアートネームにしちゃえ、ということで、こういう名前になったそうです。
 ほんとうはPenの2乗と書くのですが、それをブログにするのはぼくにはややこしすぎますので、PenPenで許してもらうことにしています。

 名前がそんなふうですから、絵もユーモアに満ちてます。
 自画像とおぼしきちっちゃなキャラクターが登場して、それが主役になったり、脇役になったりしながら、ファンタジックな絵の世界を繰り広げていくのです。
 そのキャラクターをここでは仮にペンちゃんと呼んでおくことにいたしましょう。

 「出でよ月」という作品では、そのペンちゃんの小さなシルエットが塔のてっぺんで跳ねていて、画面の三分の一を占めてしまいそうな大きな月が、頭上にヌッと出ています。
 開け、ゴマ! でそこに深い洞窟が口をあけた、ちょうどあんな具合いです。

 「水深□m」では。青が美しい水の中を、ペンちゃんが悠々と歩いています。
 プクプクと気泡を立てているのがきれいです。
 とてもかわいくて、すがすがしい感じです。

 前回の個展では、こういうキャラクタリスティックな作品と、不定形の色や形が画面でうねる、いわゆる抽象的な作品の、二種類の作品が並んでいました。
 そこで先生の栃原敏子さんから、あなたはこちらを行けば、どう? とアドバイスを受けたそうです。

 「先生から背中を押していただいて、踏ん切りがつきました。描きだすと、これがやっぱり私には楽しいんです。イメージがどんどん浮かんでくるんです。あれも描きたい、これも描きたい…」

 ひとにはやっぱりそれぞれの進むべき定まった道があるようです。

 ギャラリー島田は http://www.gallery-shimada.com/