しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

カフェ・サンタマリアのこと

2014-06-21 22:34:00 | 都市
 JR三ノ宮駅の南側の高架下にカフェ・サンタマリアという喫茶店があるんです。
 ホットコーヒーが230円。
 消費税が上がってからも、値段は上がっていません。
 がんばってくれているんです。
 買い物帰りの奥さんたちでにぎわっています。

 ここのタンドリーチキンがなかなかオツな味なのです。
 よく漬け込んだチキンにジャガイモを合わせて、それがパンにはさまれて出てきます。
 タンドリーはもともとインドが本場のようで、スパイシーの効いているところがまさに二重マルのゆえんです。
 コーヒーとのセットで550円。
 これは50円上がりましたが、こころなしか、すこしボリュームも大きくなったような感じです。
 味のことも考えれば、じゅうぶん許容範囲です。
 ぼくもお昼にしばしばこれをいただきます。

 きょうも少しワクワクしながらこのセットを注文しました。
 ところが、なにかしらきょうのは、いつもと違って食べにくいのです。
 味は期待どおりなのですが、かぶりつくと、パンと具のバランスが壊れて、中身が飛び出てくるのです。
 食べにくいうえに、形がどうもきたなく崩れてしまうのです。

 なんでこうなるのかと首をかしげているうちに、わかってきました。
 パンの切り方がこれまでと違っていたのです。
 いつもは切り口を斜めに入れて、ちょうど縦に細い台形をふたつ並べたようにして、テーブルへ持ってきてくれるのです。
 それで、細いところから順次太いところへとスムースに食べていけていたというわけです。
 それがきょうは、縦に垂直に切ってあって、二枚の扉を並べた形で運ばれてきたのです。
 ぐわっと大口をあけてかぶりつかないといけません。
 歯の弱いぼくのような老人には、食いちぎるのがこれまた骨の折れることなのです。

 食事というのはやっぱり出し方、食べ方、さらに雰囲気も合わせてまことにトータルなものなのです。
 ぎくしゃく食べなければいけなかったそのことで、きょうは30%ばかり満足度がそがれたような気がしました。

 おそらく厨房の担当者が替わったのでしょう。
 わずか包丁の入れ方ひとつのことですが、そこから客が感じるものはとっても大きなものなのです。
 客への心くばりがそこに見えるか見えないか、この落差は天と地ほどの違いになってしまうのです。

 あと3回くらい同じメニューを注文して、またきょうと同じ形で出てきたら、もうタンドリーチキンはあきらめようと思います。
 注文するときに、斜めに切ってくださいと言い添える手もありますが、これにはちょっと勇気が要りますね。、 

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