お笑い、石破さんの詭弁（きべん）――イージス艦の漁民殺し

　国会のテレビ中継を見ていて、石破さん（防衛大臣）の答弁に、もう、笑ってしまいましたよ、あほらしくて。

　２月19日の朝にいちはやくイージス艦の航海長に会っていながら、どうしてそれを隠していたのか、と野党から追及されて、「私は隠しなどしていない」と居直った石破さん。その言いわけのしかたが、なんともフルってたじゃないですか。
　「私は、今（注＝今とは、石破さんの言い分によれば、すなわち国会で答弁しているその今の瞬間のことナノダソウダ）は会ってないと言ったのだ」と。

　こうして文章にすると、けっこうややこしくなるもので、くどいようですが、そこのところをもうちょっとカイボウしますと、
　《今この瞬間には航海長に会っていない》と言っただけで、《その前に航海長に会っていたその事実まで、会ってない、と否定したわけではないのだから、私はうそをついたわけではない》と、まあ、こういうことになるわけです。

　つまり、こういう言い分が通るとなると、殺人者の次のような言い分も通るということになるでしょう。
　「私はけさ人殺しをしたけれど、この昼になってまだ人殺しはしていないから、今の私は殺人犯ではない」

　こういうのを詭弁（きべん）といいます。
　前の首相の小泉さんも追い詰められると、詭弁を駆使して窮地をすり抜けるのがツネでしたが、石破さんも、なかなか、小型小泉じゃないですか。

　まあ、三文芝居の類ですが。
　しかし、そんな見え透いた詭弁をソク打ち返すことができない野党も、頭の回転がナンですなあ。
　ガンバレよ、野党さん。
　ガンバッテくれよ、たのむから。