社会科学上の不満

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親の非常識度

2007-04-27 19:09:11 | 社会常識と教育
15年程昔、ハワイのホノルル空港で世界地図を広げ「ハワイは何処でしょうか」と言う番組がありました。リゾートで来ていた女性たちに質問したら殆どがハワイを指せませんでした。では彼女たちは何処に来たのでしょうか、また、「ハワイは何処の国でしょうか」の問いにも3割近くの人が答えられませんでした。そして、その方々が現在は母親です。教育の荒廃は押して知るべしです。
 このような方々をのさばらせた原因はテレビや雑誌にあります。「非常識なことでも許されるのが優しさ」などと無責任な記事で世間を盛り上げていました。「花子」は比較的まともな方の雑誌だったと思いますが、同時代には無責任な女性誌が多数ありました。その情報の環境で20代を過ごした方が親になっています。
 小学校の授業参観で親のマナーがおかしいと言われる世代のことです。常識も教養もない高学歴のタレントをチヤホヤしていれば、社会の道徳はおかしくなります。そして学校のおかれている環境を無視したテレビドラマが大ヒットし、益々学校の現状とおバカな親とを無視したドラマに学生は逃避しました。
 そのような社会環境で法治国家や民主国家の基礎が身に着くとは考えられません。プラトンが言うところの衆愚化が顕著になっているのではないでしょうか。
 1年間で本(活字)を読むことが全くない方々が親になっているのです。読むのはファッション雑誌とマンガのみ(それでもまだマシな方)では、その子供たちがどのような家庭教育をうけるのか想像はできます。益々違う意味の格差が大きくなるのではないでしょうか。
コメント (1)
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