米国のダメさ加減が目に付く今日この頃、しかし米国は「腐っても鯛」でありホワイトハウス以外は頑張っている。まず国防省や議会は未だ常識的であり、彼らの行動を見るにオバマ政権が本当に「オバカ政権」に見えてくる。
2014,04,09 台湾関係法強化法案、米連邦議会下院を通過
台湾関係法の強化に関する法案がアメリカ連邦議会下院を通過した。アメリカ連邦議会下院は、アメリカ東部時間7日午後の本会議で、下院第3470号の「2014年台湾関係法と軍艦移転を確認する法案」を可決した。台湾関係法が発効して35周年の今年、この法案の重要性、およびオバマ政権による台湾へのオリバー・ハザード・ペリー級ミサイル・フリゲート供与の必要性が再度確認された。
アメリカ連邦議会下院外交委員会のエド・ロイス議長は、アメリカが今年、台湾への承諾と台湾関係法を再度確認したことの重要性について触れ、この法案の通過により、アメリカと中華民国台湾の関係が優先されることになると共に、台湾の防衛力も大幅に高められることになっていると喜んだ。
「(中略)」
これは、「中国海軍を太平洋に出さない」と議会が承認したと言うことである。日本にとってはシーレーンが確保できたと言う事でもある。
台湾や沖縄の海域は日本にとり石油の運送ルートに当たる。この海域の安定こそ日本経済の土台でもある。ここを、米国が重要視することは、米国の太平洋・インド洋(第七艦隊の守備域)の重要な海域でもあり、台湾や日本との共通の利益でもある。
米国の中国へ対する態度が変わったのか?「いやパフォーマンだ」との意見もある。しかし思い出していただきたい。クリントン大統領時代、尖閣問題を無視し、国防省や軍からの執拗な説明で、沖縄の重要性に気付き「尖閣も日米安保の対象」とクリントン大統領が発言した時は、手遅れだった。
今回もこの図式に似ている。国防省や軍、議会が、手遅れにならないように動いているようだ。
何気にこの記事を読んでいたが、実は凄い記事ではないだろうか?対中国で米国が本気で動いたと言う事ではないか?
「オバカ政権(ホワイトハウス)」は無視して議会が、その瑕疵を補おうとしているようだ。米国の懐の深さを垣間見るような記事である。
勿論、日本のマスコミはスルーであろう。悲しいことに。