青空と紙風船

就労サポートセンター紙風船の日常をBlogでお伝えいたします

卒業

2015年03月10日 | 就労訓練

「明日で2年になります。最初は3~4か月で出るつもりだったのですが…」

本日が最終日のメンバーが皆に挨拶をしました。

 

「紙風船でも、プライベートでも、付き合っていただきお世話になりました。」

「紙風船の講座、みなさん、今になって思うとやっぱり役に立つと思いますよ。電話応対(SST)とか、最初は『電話にでなければいいのでは?』と思っていましたけど、少しずつ言葉づかいもできるようになって…」

「身だしなみでは、〇〇さん(←ta-mamaスタッフのこと)を初め、本当にお世話になりました。でもこれはこれからも自分の課題です」

etcetc

まだまだ書ききれないほど、たくさんのメッセージを語ってくれました。

 

 

 

 

このメンバーはとにかく明るく元気。

人と話すことが大好きで、いつも、誰とでも分け隔てなく話をしていました。

 

…と思っていましたが、やはりしばらく時を一緒に過ごしていると、そうではない面も見えてきます。

違う一面があって当然。

大切なのは、違う一面の自分を知ること。

自分で気づいていない場合、紙風船ではスタッフが伝えます。

「伝えっぱなし」にはしません。

そのことがご本人にとって不利益な要素があれば対応策も含めて一緒に考えていきます。

 

紙風船通所中に、「違う一面」が見えてくるのはとても良いことだと考えています。

訓練期間中、無理に元気出して、気を張って、何とかとりつくろって過ごしたとしたら…

その「無理した状態」は、長くは続けられないと思いますから。

 

それでも無理して続けようとした結果、どうなるでしょう?

身体的にも精神的にもいろいろな不調さとしてあらわれ、退職を余儀なくされてしまう人たちを見てきました。

 

紙風船にいらっしゃるメンバーにとって、訓練期間はただの通過地点。

就労についたその後からが、人生の次の一幕。

どんな道を歩んでいくのか、ひとつの手段である就労を通じて、

私たちは皆さんの有意義な人生の一助となりたいと思います。

 

☆言葉づかいが変わった、と仰っていましたね。本当にそうですね。

今後も意識した方が良いのは…癖になりやすい 「やっぱ」 と 「やばい」かなあ。

よろしく。


 

おまけ。卒業するメンバーと仲の良い仲間のちょっと照れた表情。

 

撮影:МWМ

掲載:いずみまさこ 

 
コメント (4)
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