あるテーマに沿って、話し合いをする講座です。
本日は、ひとつの提案事項を検討する時間。
参加者10名だったため、3グループに分けておこないました。
本日のテーマは、詳細は控えますが…
簡単に言うと「紙風船内で過ごす上で、環境を便利にすること」について。
具体的に提案があったひとつの事柄について話し合ってもらいました。
本日の流れ
(1)司会進行、書記を決めて進めること。ただし、進行役も書記役も、発言しましょう(3~4人の小グループなのでね)。
(2)本日のテーマについてメリットとデメリットの両方の意見を出し合った上で検討し、グループでの結論を導くこと。
(3)司会、書記以外のメンバーが発表すること。
(4)全体の結論を導くこと。
たくさん発言している姿
言葉少なめながら自分の意見を発言している姿
相手が言わんとしていることを理解しようと一生懸命聞いている姿
どれもこれも話し合いでは大切な事です。
途中、あるグループの書記さんが、自分の意見を言おうとして…思わずつぶやきました。
「あれ?自分も自分の意見を言いながら書くのかな?それは大変だ…。」
そのつぶやきを聞いた同じグループのメンバーがやや慌てたように「あ、ああ…書きますよ!」とメモ用紙を受けとっていました。
そうそう。
自分で意見を言いながら、それを書くのは大変ですよね。
さて、「話し合いに参加する姿勢」はいかがでしょう?
どの人も、自然と少し前傾姿勢で、相手の話を聞こうとしていました。
身振り手振り(ジェスチャー)も登場しています!
「伝えよう」として、自然と出ているのでしょうね。
いいですね~。
話す相手の方に顔を向けたり、メモをとっていたとしても頷きやあいづちがあったり、そういった話し合いに参加する姿勢を意識したいものです。
集団って怖いなぁと思うのは、例えば一生懸命相手の話を聞いて参加している人が、周囲の無関心な参加態度に影響されてしまうことです。
あいづちや頷きをしているのが自分だけ?!と思ってしまうと…その後次第に声が出なくなり、周囲と同じように振る舞った方がいいと思ってしまうようです。
それは、違いますよ。
他の人の話に、耳を傾けましょう。
そして、できれば反応しましょう。
(…ただし、あまり反応が大きいと、時に妨げになってしまうので、その場合は「次」から気をつけよう!)
意見を言っている人だって、皆が皆自信持って発言しているわけではありません。
「思っていることはあるけれど、うまく言えない。どういったらいいんだろう?」
「こんなこと言ったら、皆はどう思うだろう?」
「何か言わなきゃ。何か言わなきゃ。どうしよう…。」
「言っているうちに、わけがわからなくなってきちゃった。大丈夫かな?どうしよう…。」
etc…不安になっていることもあるのです。
そんなときの頷きひとつが、なんと心強いことか。
同意の頷きじゃなくていいのです。
「あなたの話を聞いていますよ。」の合図の頷きでいいのです。
みなさん、今後も話し合いは「参加する姿勢」を意識して臨みましょうね!
いずみまさこ
ちなみに、今日の結論は3グループとも同じ結論でした。
途中、どのグループからも「便利になるならば、した方が良いのではないか?」という言葉が聞こえていましたので、やはりどちらの意見も出たようです。
すべての人が納得した結論という事ではないかもしれません。
話し合いにはたくさんの「アサーティブトレーニングの要素」が入っています。
そのポイントのひとつ、「自己決定と責任」のところがヒントになりますよ。
(あ、紙風船の通所者ではない方、ポイントを知りたい時にはどうぞ連絡くださいね~。)
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