知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

こういう利用者の方の対応は・・・?

2008年12月07日 | Weblog
利用者の方の中には、どこにでもおられると思いますが、他人の世話好きな方が必ず一人はおられますね。

まあ、世話好きというより、どちらかというと他人のことに必要以上に関わろうとする人です。



私自身、以前より気にはなっていたんですが、結構生活レベルは高い方なので、そのまま併設しているケアホームやグループホームへ行かれたほうがいいのになあ・・・と、職員の大半はそう思っていました。

ただ、少しネックが・・・

年齢がもう60歳を超えられており、また健康面で管理が必要な方なのです。(健康面と言っても、そう大きな問題ではなく、ただ食事制限が必要なのですが・・)


そうひとつ、問題点が・・・・

そう、よくありがちな問題・・・、人のことをやたらとかまってしまうため、人間関係がうまくいきません。だから余計に、ホームのような少人数で暮らすことになると、トラブルが絶えなくなります。(予想が出来る状況です)



こういう問題があるため、現在も多人数の中で生活されています。本人も、今の状況のほうが、自分自身の欲求を満たせる「他人の行動に干渉する」ことが出来て、ある程度満足なようです。
数年前にも、ホームへの移行の話がありましたが、本人からの強い拒否がありました。



今日も、皆の集まる娯楽室に来ては、いちいち他の利用者の方の行動を「あれこれ」言っています。

面白いのは、こういうタイプの方は、常に皆よりも早く情報を得たいと思うのでしょう・・・職員が2人以上で話ししていると、必ず近くに来て、話を聞いています。
また、若い職員さんや、新人の職員さんなどには、自分が古くから何もかも知っているかのように、指示を出されます。

例えば・・・
「もう10時やし、そろそろ○○さん、トイレに連れて行く頃だ」とか、
「職員なんだから、○○くんのこと注意しなきゃ駄目だ」とか、
はては、職員気取りで、重度の利用者の方の援助まがいのことをされることも見られました。(もちろん危険な場面も多いです)


こういう利用者の方への対応は・・・? 本当に難しいですね。


本人は、基本的に悪気はなく、性格は非常にいい人だと思います。


本人が、それぞれの場面で、何を言っていいのか?何をしたらいいのか?を、分かりやすいように説明することが大切だと考えます。頭ごなしに、「そんな言い方は駄目!」とか「あなたは、何様!?」なんていうのは、絶対に逆効果です。(ついつい言いたくなるときも、ありますが・・・)



利用者の方の、いいところを認める意味でも、(悪い面が目立ちますが)出来るだけ良い面を見出して、褒めることも必要ですね。




実は正直なところ、この方がおられない日(外出等で)は、皆の集まる娯楽室は静かで、みんなのびのびしてるのが印象的でした。他の利用者の方も、ちょっとプレッシャーを感じてるのかな?と思ったときでした。

いい人なんですが・・・(笑)
コメント
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