知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

夏の帰宅期間の始まりです。

2009年08月09日 | Weblog
今日から、夏の帰宅期間に入りました。今回は1週間ということで、16日までです。


制度移行に伴い、施設もいよいよ障害者支援施設と名称も変わり、利用者さんとの契約を行っていくことになり、今回は保護者の方が(いつもより)たくさんみえられて、契約をかわして頂きました。

「契約書」というと、非常に仰々しい感じで、保護者の方々も出来るだけ簡略に・・・と思われているようです。詳しい説明を施設長のほうから行い、後は個々の保護者にて契約書に記名捺印ということで、正式に出来上がります。



入所者の保護者の方々は、旧制度での入所期間が長くて、なんで今更・・・なんて感じる方も多いようです。その説明もいり、また昨年から始めた「個別支援計画」の説明もありーで、今日来られた保護者の方は、結構大変だったようです。



我々職員も十分な理解が出来ているのか?どうか分からないままで、中途半端さを感じながらの一日でした。

なんとか一日が終わり、ほっとしています。



利用者の方の、一番の関心事は、今日からは家で過ごせるんだ・・・という開放感??と期待感が感じられます。

朝早くから、少々小雨模様の中でも、玄関前に立って、自分の保護者を待っている方もいました。


しかし、最近は保護者の方も高齢化が進み、身体の調子が悪いから・・とか、帰っても世話が出来ない・・とか、様々な理由で帰宅を遠慮される方も増えてきました。ここ10年で1.5倍くらいは増えています。

それも仕方のないこと。

利用者本人が年齢が進む・・ということは、同時に保護者の方も高齢になられます。特に、重度の方になると、家庭での対応が難しくなってきます。


帰宅期間中の、残留者も増え、最近は職員体制も以前に比べて、増やしていっています。今後は、こういう形がさらに顕著になり、帰宅期間のあり方が問われる時期も、やってくるかもしれません。



まあ、それでも帰れた方は、十分に家での生活を満喫して、また16日以降頑張ってもらいたいと思います。


今月は月末30日に、好例の「夏祭り」もあります。楽しみですね。



ちなみに・・・

以前は、帰宅期間も長くて、その間に一度も帰宅出来ない利用者の方は、担当職員と一緒に、大きな街へ買い物や映画や温泉等に行けたこともありました。しかし、最近は帰宅期間も短く(制度上の問題)、職員体制がとれずに、そういった機会も少なくなりました(ほとんどないと言ってもいいかも?)。

残留者の方は、本当に残念ですが、この期間中はのんびりと施設内で過ごしていただけたら・・・と思います。
コメント (2)
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