知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

地元の選挙がありました。

2010年02月07日 | Weblog
この日曜日は、地元の市会議員の選挙投票日でした。


いつも通り、選挙の説明を利用者の方に事前に行いました。これは全員に説明しても、実際に投票に行かない方も多く、また選挙自身を理解出来ない方は、説明を聞きに来られないので、過去に一度でも行った方や、選挙を意識されている方を中心にしています。中には何か面白いことをしてる・・・感覚で聞きに来られる方もいます。(事前に、選挙広報紙・・・立候補者を写真入りで説明してあるもの・・・が欲しくて来られる方も・・)


そうですね・・・  だいたい、いつも10名から15名程度の方が聞きに来られます。多くは、私が説明することが多く、前日やその直前に休みが入っていたりするときは、適任の職員を指名してお願いします。(あまり政党や内容を偏って説明されるのも問題なので・・・その点を考慮します)



今回は、投票日前日がたまたま日勤だったため、私が行いました。


今回の問題は、地元の選挙・・・ということです。国会議員や都道府県規模の選挙ならば、ほとんど利用者の方には、接する機会もありません。むしろ、政党が関係することがあり、それが逆に保護者やその関係者にも影響があり、説明も無難なものになります。


利用者の方が、屋外で作業されていると、そのすぐそばを選挙カーが通ります。名前も連呼されるので、結構耳に残るようですね。


これは、本当に地元の(施設の近くに住まわれている)方が立候補されていて、地元職員にも関係しています。(そういう職員には説明は頼みませんが・・・)
また、僅差で(ひどいときには、10票差ほどで)当選・落選が決まることもあります。


そうなると、施設から投票に行かれる方の票は、非常に大切になります。


・・・といっても、理解出来ない方まで、投票に行くのも、ちょっと筋が違うと考えます。



結局、投票に行かれる利用者の方は、前日に説明を聞かれた10名強の方だけなんですが・・・

基本的に、自分で記名出来る方を優先しています(それについては、以前にも説明したとおりです)。

だから、当日の夜に開票結果がニュースで発表されると、自分の書いた名前は分かっておられるので、少なからず意識を持って見られます。



知的障害者の1票は・・・という議論は、必ずあると思います。また、それぞれに意見を持たれていると思います。それについては、また別の機会(別の場所で)やっていただいたら・・と思いますが、ある程度理解出来、自分で記名出来る方ならば、投票に行くことは大切だと思います。ある意味、ちいさな社会参加でもあると思います。



また、夏には参議院選挙もあるようです。今回とは意味合いが違ってきますが、選挙に限らず、現在の社会の仕組みが複雑化していて、実際に私たち職員でさえ、理解出来ずに、利用者の方にどう説明していいのか、迷うことも多いですね。

コメント
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