知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

レクリエーションで、料理屋さんに行きました。

2010年06月08日 | Weblog
今日は、私の所属している作業班(重度さんが中心です)で、大きな町の料理屋さんへおいしいてんぷら料理を食べに行きました。


作業班は全部で9つありますが、それぞれ各季節ごとに1回(夏はないので年に3回です)ずつ、レクリエーションとして皆さんと一緒に食べに行ったりします。



そこで、今回はおいしいてんぷら料理を食べようと、予約を入れて行きました。


この地方での5つの指に入るほど有名な店なんだそうですが、行ってみると確かに格式高そうな雰囲気でした。仲居さんも着物姿で対応され、結構値段高そう・・・って感じですが、とりあえず、今回は予約するときに予算を伝えておき、その値段で・・・とお願いしたので、大丈夫でした。


7名の利用者の方と3名の職員(私もその一人)が引率でしたが、広い個室でのんびり出来たので、食事の介助もやりやすかったです。


次々に運ばれてくる料理に、待ったなしで皆さんすぐにお箸をつけていきましたが、おいしい料理ばかりで、言葉数も少なくなっています。


普段、落ち着かない利用者の方も、さすがにおいしかったのか、今日は非常に落ち着いて食べていました。時間はたっぷりありましたが、どんどん箸が進んで、1時間余りで全部食べてしまいました。

ご馳走様でした。



年に3回ほど、いろいろな店を経験し、新しい店に行っても、皆さんそれほど慌てることなく、落ち着いて行動されるようになりました。当初は、新しい店にいくたびに、落ち着かず店内をうろうろしたり、なかなか食べることが出来ませんでしたが、やはり経験を重ねることで、徐々に対応が出来るようになり、静かに食べられるようにもなってきました。

大きな進歩ですね。



職員の方も、毎回いろんな店を探して、出来るだけ新しい経験が出来るようにしています。口コミやネットや、実際に行った方の意見等も参考にして探しています。


重度の利用者の方になると、やはり食事がメインになりますが、中軽度の方ならば、それぞれの楽しめる場所の希望・意見も参考にします。


遊園地に行きたいとか、面白いものが観たいとか、船に乗りたい等、いろんな希望が出ますね。


泊りがけの旅行とは違って、(近い距離で)また異なるものを探しています。



さすがに、未だに新しい環境や場面に慣れない方もおられますが、そういう方には近い場所で徐々に慣れるように、それぞれに合った場所を選びます。(片道15分程度の場所も行きました・・近いです)


知的障害者施設ということを、予約の段階で説明もします。なかには、それを理由に断られるときもありますが(極わずかですが)、多くは快く受けていただけます。また、逆に丁寧な対応をしていただき、再度行こうと思う店も多いです。


知的障害者という方が、どんな行動をとるのか?やはり不安に思われる店の方もありますが、しっかり食べているのを見て、感心されることも多いです。世間の方に理解してもらうのにも、いろいろな場所に顔を出すことも大切かな・・・とも思います。



職員も、めったに食べられない料理をいただき、利用者の皆さんに感謝ですね。

コメント (2)
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