前回、最近の施設内での虐待と呼ばれる事件が複数報道されています。
いったい、施設ってそんなに”怖い場所”とか、職員って”ひどい人たちばかり?”なんて思われるんじゃあないかと思います。
そうは思っても、なかなか実際の場面を見てみたいとか、体験してみたい・・・なんて思いませんね。それが普通の感覚です。
そこで、今回は知的障害者施設の実際の様子、特に問題視されている支援の現場のトラブルについて、簡単に説明したいと思います。
※老人介護施設等は、経験がないため、残念ながらその分野については、別のサイトを参考にして下さい。
KAIGO LABO(カイゴラボ)
http://kaigolab.com/
ここがいろいろな考え方の説明もあり、分かりやすいと思います。参考に。
基本的には、知的障害者施設には、入所支援施設と通所支援施設があり、制度上、成人と児童との区分けもあります。
内容の詳細については、ネット等で調べた方がいいかも・・・
(制度上や法的な用語は、少し古い言い方になっている場合もあります。実際の現場では使わない言葉もありますので、要注意)
ここでは、実際的な部分について説明します。
入所施設は、その名の通り、施設に入所して24時間生活する施設です。(日中、作業・労働のため他の場所に行くこともあります。)
つまり、一日の生活の支援を行っているのが、入所施設の職員です。
※ある程度、自立出来る方は、ケアホームやグループホーム等へ移り、生活される方もいます(これについては、また別の機会に・・・)。
入所施設を利用される方は、家庭での支援が困難な方や、保護者等の問題で来られる方、様々です。
保護者が家庭での支援も継続される方は、通所施設へ行かれることが多いですね。
さて、生活の支援ですが、朝の起床から朝食、それに続く作業・労働への準備(服装・身だしなみ・体調管理・精神状態の把握等)、※昼食、夕方は入浴(支援・介助)、夕食、空き時間の過ごし方の支援、就寝へ・・・。また夜間の対応(必ず寝られる人ばかりではない)、持ち物の点検、さらには排泄支援・介助、等々・・・。
結局は、生活全般にわたる支援を行う訳ですね。
それを、ある程度子育ても行い、人生経験もある方ならそんなに苦にはならないと思いますが、若い方などは、自身の人生経験も浅く、他者の生活の援助なんて・・・という職員も多いですね。(逆にそこから、職員自身で学習していく方もいます。)
入所されている利用者の方などは、職員以上に人生経験のある方もおり、年齢も高い方もいます。それに今までのやり方を継続したい方が多く、若い職員が違う方法や、新たな支援方法を示されても、拒否される方もいます。(それは当然だと思います)
また、重度の障害を持っておられる方は、職員が思っているようには、絶対に動いてくれません。無理に支援すると暴れたり、パニックになったりと拒否も見られます。そこは、職員側が自分の思うように行動させるのではなく、十分にその障害や利用者の本質を理解して、それに応じた対応をする必要があります。それは1年や2年で出来るものではありません。10年かかる場合もあれば、逆に対応方法を誤れば、悪い方向に向かうこともあります。
そこには、支援職員と利用者の信頼関係も必要になってきます。当然、昨日今日勤務しだした職員には、全く見向きもしてくれません。長い闘いの始まりですね。
そこは、当初はベテラン職員が一緒に支援することで、徐々に利用者の安心感を得て、少しずつ新しい職員を認めてもらう努力をしていきます。
障害を理解するには、その時点での理論や経験が重要になってきます。ベテランでも、理屈ばかり先行する人もいれば、経験を重視する人等それぞれです。それにより、また対応方法も施設によって変わってくるのも、しかたないかもしれません。
(方向性さえ、しっかりしていれば・・・)
また管理者がしっかりした考え方の人ならばいいのですが、いい加減な管理者ならば、中途半端な支援が日常になってしまい、それが後輩職員にも伝達され、中途半端ないい加減な施設が出来上がります。
一旦、そうなると、保護者側も気が付きにくいので、なかなか改善されません。
そういう場所では、暴言や暴力的な部分も見過ごされがちです。
事件はそういう施設で起きることが多いですね。
また、職員の意識が高ければ、お互いの視線があるため、支援に対しての向上心や、理解を深めようという意識が出てきますが、上記のような施設ではいかに手を抜こうかとか、無理に利用者を動かせることで、自分たちの仕事の簡略化を図ろうとします。
施設によって、虐待事件が起きるかどうかは、こういう施設内での管理者・職員の意識の問題でもあると思います。
ただ、それだけではないのが、施設の難しい部分で・・・
それについては次回・・・
いったい、施設ってそんなに”怖い場所”とか、職員って”ひどい人たちばかり?”なんて思われるんじゃあないかと思います。
そうは思っても、なかなか実際の場面を見てみたいとか、体験してみたい・・・なんて思いませんね。それが普通の感覚です。
そこで、今回は知的障害者施設の実際の様子、特に問題視されている支援の現場のトラブルについて、簡単に説明したいと思います。
※老人介護施設等は、経験がないため、残念ながらその分野については、別のサイトを参考にして下さい。
KAIGO LABO(カイゴラボ)
http://kaigolab.com/
ここがいろいろな考え方の説明もあり、分かりやすいと思います。参考に。
基本的には、知的障害者施設には、入所支援施設と通所支援施設があり、制度上、成人と児童との区分けもあります。
内容の詳細については、ネット等で調べた方がいいかも・・・
(制度上や法的な用語は、少し古い言い方になっている場合もあります。実際の現場では使わない言葉もありますので、要注意)
ここでは、実際的な部分について説明します。
入所施設は、その名の通り、施設に入所して24時間生活する施設です。(日中、作業・労働のため他の場所に行くこともあります。)
つまり、一日の生活の支援を行っているのが、入所施設の職員です。
※ある程度、自立出来る方は、ケアホームやグループホーム等へ移り、生活される方もいます(これについては、また別の機会に・・・)。
入所施設を利用される方は、家庭での支援が困難な方や、保護者等の問題で来られる方、様々です。
保護者が家庭での支援も継続される方は、通所施設へ行かれることが多いですね。
さて、生活の支援ですが、朝の起床から朝食、それに続く作業・労働への準備(服装・身だしなみ・体調管理・精神状態の把握等)、※昼食、夕方は入浴(支援・介助)、夕食、空き時間の過ごし方の支援、就寝へ・・・。また夜間の対応(必ず寝られる人ばかりではない)、持ち物の点検、さらには排泄支援・介助、等々・・・。
結局は、生活全般にわたる支援を行う訳ですね。
それを、ある程度子育ても行い、人生経験もある方ならそんなに苦にはならないと思いますが、若い方などは、自身の人生経験も浅く、他者の生活の援助なんて・・・という職員も多いですね。(逆にそこから、職員自身で学習していく方もいます。)
入所されている利用者の方などは、職員以上に人生経験のある方もおり、年齢も高い方もいます。それに今までのやり方を継続したい方が多く、若い職員が違う方法や、新たな支援方法を示されても、拒否される方もいます。(それは当然だと思います)
また、重度の障害を持っておられる方は、職員が思っているようには、絶対に動いてくれません。無理に支援すると暴れたり、パニックになったりと拒否も見られます。そこは、職員側が自分の思うように行動させるのではなく、十分にその障害や利用者の本質を理解して、それに応じた対応をする必要があります。それは1年や2年で出来るものではありません。10年かかる場合もあれば、逆に対応方法を誤れば、悪い方向に向かうこともあります。
そこには、支援職員と利用者の信頼関係も必要になってきます。当然、昨日今日勤務しだした職員には、全く見向きもしてくれません。長い闘いの始まりですね。
そこは、当初はベテラン職員が一緒に支援することで、徐々に利用者の安心感を得て、少しずつ新しい職員を認めてもらう努力をしていきます。
障害を理解するには、その時点での理論や経験が重要になってきます。ベテランでも、理屈ばかり先行する人もいれば、経験を重視する人等それぞれです。それにより、また対応方法も施設によって変わってくるのも、しかたないかもしれません。
(方向性さえ、しっかりしていれば・・・)
また管理者がしっかりした考え方の人ならばいいのですが、いい加減な管理者ならば、中途半端な支援が日常になってしまい、それが後輩職員にも伝達され、中途半端ないい加減な施設が出来上がります。
一旦、そうなると、保護者側も気が付きにくいので、なかなか改善されません。
そういう場所では、暴言や暴力的な部分も見過ごされがちです。
事件はそういう施設で起きることが多いですね。
また、職員の意識が高ければ、お互いの視線があるため、支援に対しての向上心や、理解を深めようという意識が出てきますが、上記のような施設ではいかに手を抜こうかとか、無理に利用者を動かせることで、自分たちの仕事の簡略化を図ろうとします。
施設によって、虐待事件が起きるかどうかは、こういう施設内での管理者・職員の意識の問題でもあると思います。
ただ、それだけではないのが、施設の難しい部分で・・・
それについては次回・・・