知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

徐々に回復傾向には。

2022年10月08日 | Weblog
ご心配をかけています。

精神的な病は、徐々に回復傾向にあります。

それは・・・


利用者さん対応によるものを感じます。


この事業所に勤務して、早1年。
徐々に利用者さんとの信頼関係も出来、中には敬語で話さなくても、気持ちが通じる方も増えてきました(でも、基本は敬語です)。

中には、人生や各家庭の相談もしてくれる方もおり、それは信頼感を得ているのだなあ・・・と感じております。


娘のこと、息子のこと、両親のこと、また彼女のこと・・・等。

特に、私の勤務する事業所は、お弁当の作成も行っており、そのお弁当の配達も必要になります。
この事業所で運転免許を持っているのが(実際に慣れて公用車が運転できること)、施設長と私だけ・・・という残念な状況です。

つまり、配達時には管理職のどちらかが不在状態になっています。


しかし、私が主に配達に出来ることが多いのですが、その援助を利用者の方にしてもらっています。

その日ごとに、自分から「行きたい」という方や、こちら側からお願いする場合と両方ですね。たまには「行きたい」目線で訴えてくる方もいます(笑)

約1時間弱の配達中は、基本作業には参加しません。そのため、中にはその時に行っている作業内容が、自分には苦手な場合もあり、そういう場面では、配達のほうがいい・・・と考えるようです。

もちろん、配達作業は簡単ではありません。

各配達場所にの近くに車を停め、そこから各自でお弁当を持っていってもらいます。最近はビルが多いので、何階かを確認し、行かれます。

また、行った際には、ドアのノックや、挨拶等のルールも必要です。(最初の数回は一緒に行き、指導します)

車に同乗しているときは、当然2人きりなので、その際にいろいろなお話が出来ます。
それを見越して、「今日相談があるんだけど・・・」と配達を希望される際もあります。(作業場面や面談場所でも、結局は他の利用者の視線や、音に影響されることもあり、そういう意味では完全にサビ管と2人きり状態なので、
話を聞いてもらうには、絶好の場面・状況とも言えます。


そういった場面で、いろいろ本人の話を聞いているうちに、自分(私)の意識や、考え方、感じ方、現在の自分の意識等、様々なことが考えられ、反省もし、思い返しもあり、先に向かう意欲につながることも多いです。
つまり、利用者の方との2人きりの時間の、お互いの有効性があります。

その配達が終わったときに、利用者の方から「楽しかった」と「面白かった」とか、「また行きたいです」とか「貴重なお話をありがとう」とか・・・、中には「カウンセリングをありがとう」という方もおり、
非常に利用者の方にとって、有効な時間だったなあ・・・と感じます。


実は私も、上に書いたとおり、自分にとっては非常に有効な時間であり、自分を考え直す時間にもなっています。

その意味で、今回少し精神的に病んでいたのも、利用者の方と話しすることで、徐々に回復傾向に至ったのかな?と思っております。

ありがたいですね。


他の業種では、なかなか経験出来ないものです。また、こうしたA型事業所での経験でもありますね。(利用者さんがぞれぞれ会話が持てる状況)


最近は、そうした時間を経て、自分自身も徐々に変化が起こり、例のこだわりの強い職員の話にも、耳を傾けることが出来るようになりました。

そうすることで、相手の職員の方も、次第に落ち着きを取り戻され、(基本的は頑固さは変わりませんが)その部分には出来るだけ触れないように、私側からの適切なアプローチをしています。

実は、その方も”自身”が少し精神疾患かも?と自身で疑問を持たれる場合もあるようで、その部分は肯定も否定もしませんが、自身で少しでも誤りを修正できる方向性が見えれば幸いですね。


まあ、こういう事業所では、様々な場面に出会います。

その意味でも、非常に面白い職場・事業所・業界でもあるわけですね。


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