知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

これからの将来について・・・

2015年01月31日 | Weblog
先日、個人面談を行いました。


もう年度も変わろうとしている時期に、個別支援計画の説明と確認・・・って遅・・って思いますね。まあ、そこはさておき・・・



新しいこの通所施設では、面談・説明は初めてでしたが、一応以前の施設での経験を活かして、なんとか出来ました。



この日は、施設へわざわざ来所していただいた方(保護者と本人さん)と、こちらから自宅へ訪問した方と両方です。
もちろん、各家庭の都合もありますので、その点は問題はないのですが、今回は特に入所初という方もおり、
いろいろ家庭状況等もお聞きしました。



いずれも保護者のかたは、お母さんのほうが対応していただきましたが、いろいろ話を聞いていて、
やはり、入所施設との違いを大きく感じたのは、本人の将来的なことと、今後の方向性ですね。


本人さんの年齢も20歳代や30歳代ならば、まだ保護者の方も60歳前後になり、それほど大きく将来を考えることも少ないですが、
それ以上になると、(保護者の方)自分たちが歳をとり、病気等で何かあれば、本人はどうしていくのか?という問題があります。


その時点で新たな施設へ・・とか、グループホームへ・・とは考えますが、現実としてそれだけの受け入れる環境が整っていません。
それに対する準備も必要と説明をしました。



また、同時に本人さんが、そういう状況になっても、しっかりと生きていけるだけの力を身に付けることも大切です。
食事のこと、お金の管理、日常の生活等々・・・


私たちが普段、就労支援を行っている延長に、そういった部分が含まれている訳です。


もちろん、現在はそういった状況での対応は別の機関(同じ法人内で)が行っています。


入所施設の保護者のかたとの大きな違いは、どれだけ施設に対しての任せっきり状態なのか、それとも自分たちの責任の元、
どれだけ本人のために考えておられるか・・・の部分ですね。


入所施設になると、実際に保護者と本人の時間の共有は、数か月に数日程度です(ひどいときは、ほとんど数年に1回ということも)。

しかし、通所施設は毎日帰宅し、休日やその日の夜は一緒に過ごされます。
その分、本人たちの状況もわかりますし、毎日の精神面での変化も把握出来ます。

それだけに責任を持って、同時に愛情を持って接しておられることが、よく分かります。



決して、入所施設の保護者の方が愛情が足りないと言っているのではありません。非常に愛情を込めて接しられておられる方も
たくさん出会いました。それぞれの生活環境で、一緒に過ごせない状況もあるからです。


逆に、入所施設での対応に大きな信頼を持っておられる保護者の方も多いです(一部の方を除いて)。


また通所施設のほうは、一緒に本人さんを育てていこうという意識が見られます。



どちらも一方的な部分におさまらないことが、本人さんの将来を考える上で、重要になってくると思います。



今回は、いろいろお話を聞けて、自分にとってもいい経験になりました。

自分自身も、自分の子供に対して、しっかり考えてやってきたのかな?とちょっと反省を・・・
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