good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「スリー・ビルボード」(字幕版)

2018-02-03 17:06:07 | 映画
評価:★★★★★

マーティン・マクドナー監督
フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、ケイレブ・
ランドリー・ジョーンズ、ピーター・ディンクレイジ他出演

セントラルシネマ宮崎で「スリー・ビルボード」を見た。
宮崎に来てまで映画(笑)。

すっごく良かった!!
変化、成長、赦し、希望や救済の物語。
人との関わりで、人が変わって行く。

主人公は娘を亡くした悲しさと怒りの持って行き場がなくて、3枚の広告を出すことにし、
歯医者の手に穴を開け、警察署を燃やしたりとどんどん暴走していくけど、元夫の恋人の
言葉によって怒りを抑えて、暴力を思いとどまる。
署長(ウディ・ハレルソン)は悪役かと思いきや実はめちゃ良い人(自殺するのはズルいと
思うけど、署長の手紙がディクソンを変えたんだよね)で、レイシストの暴力警官だった
ディクソン(サム・ロックウェル)は署長の手紙によって警察官魂を持って証拠を守り、
自分がひどいことをしたレッド(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)に泣いて謝罪する
ようになる。
それを受けてレッドは怒りを抑えつつ、優しさを見せる。
「怒りは怒りを来たす」から「赦しは赦しを来たす」への移り変わり。
元夫だけは初めから終わりまでクソのまま…

主人公よりむしろディクソンの方が変化が大きいかな。
最後に、主人公が警察署の放火は自分がやったと伝えたら、ディクソンがあんた以外に
誰がやるんだよと笑って言うのが良かった。
警察署の放火だし、ディクソンはそれで大火傷をしてるし、実際ならあんな風にはなるわけ
ないけど、この物語の中ではすごく良かった。
物事を受け入れること、赦すことの尊さ

あんまり感動したとか泣いたとか言うのはアレだけど、これは見ながら泣いてたし、
最後にも泣いたし、翌日、書いてる今もバスの中で泣いてる
ぎゅんぎゅん来ましたね。
赦しとか救済とか、そういうのには弱いのよ。

フランシス・マクドーマンドは終始抑えた演技だけど、それで十分激情が伝わって来て、
すごく良かった。
サム・ロックウェルも良かった!
アカデミー賞は作品賞、主演女優賞、助演男優賞等でノミネートされて、助演男優賞では
ウディ・ハレルソンとサム・ロックウェルがWノミネートなのね。
たくさんノミネートされるのも納得!
アカデミー賞がなんだというわけでもないけど、受賞したらいいな
コメント
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