「アルキメデスの大戦」4回目見た。 櫂の「そうだよねぇ」2回を聴くためにリピってます(そのためだけ???)。
あとは櫂と田中を眺める。
寝不足、レイトショー、4回目ということで、後半だいぶ居眠り…まあいつもの お約束ですね(笑)。
菅田将暉、顔が良いわー。
舘ひろし、美声だわー。
菅田将暉を本作で初めてまともに見たんだけど、はー、すげーなー、売れに売れてるんだねぇ
(何も知らない人)。
菅田将暉は愁いがあるのがよいのかねー。
おじさまキラーな空気がプンプンですね。
もちろん女性ファンもたくさんいるだろうけど。
使い捨てにされず、変なスキャンダルも起こさず、元気に年を取ってほしい。
売れすぎてる芸能人を見ると心配になっちゃうよ。
でも売れてるときにはセーブできないんだろうしねー。
アルキメデスの大戦のパンフレット、キャストのインタビュー部分を読んだ。
主演のことは褒めるものだろうけど、共演のおじさんたちが菅田将暉を褒めてて、ニヤニヤ。
小日向文世が、菅田将暉について、びっくりするくらい顔が小さくて、そのバランスに
驚いたと言ってて笑った。
櫂が海軍省に初出勤したときの、ぎこちない礼の仕方とか、萌えるんすわ。
超天才設定だけど、そういうところはちゃんとするのね〜て思う。
平山の前は素通りしたけど(笑)。
バリバリ軍人所作の田中との対比が面白いよね。
櫂少佐「君はこの艦を測って見たいとは思わないのか?変わっているなぁ」、田中少尉
頰ヒクヒクのやりとり、予告でも使われていて好きだけど、艦艇のいどころを
とにかく 知りたい知りたいと思う人間からすると(普通の人はそんなこと知りたくない)、
なんかわかる〜。
変なシンパシーを一方的に感じる(笑)。
長門で図面を見るために艦長を連れ出そうとする櫂と田中の目配せ、田中が戻ってきて
櫂のベルト?に図面を挟んでいるのを見た田中のリアクションが笑える。
最終の会議日程が前倒しされて明日10時!(だっけ)と知らされたときの櫂と田中の
様子がSUKI(なんでも好きなんだろw )。
司令官たちは何をしていたんだっ!by田中。
あそこで流れる曲(電報)が、劇伴の中で一番ドラマチックでSUKI。
Amazonミュージックにサントラあって、繰り返し聴いてるよ。
妾がどうのと言い合って会議が脱線していくところで(みんな海軍兵学校からの長い
付き合いだーね)、櫂が、「違う違う!今は戦艦の話だ!」と怒鳴るところ、好き。
決定会議が二転三転して、勝利!ってなったあとも櫂が呆然としているのはなぜ?
あそこで既に大和に囚われていることを自覚しちゃったの?
いやでも平山演説で自覚だよな?
櫂が数式を教えてしまって、戦艦大和建造に動き出したことを知ったときの田中少尉と、
その田中少尉に対峙した櫂少佐について、映画1本お願いします。
あのラストには、櫂よ、お前その後9年も海軍でなにやってたんだよwと思ってしまった。
笑い事じゃない…。
原作では海軍で色々やってるそうだけど、そこすっ飛ばした映画だからねー。
終わり方には微妙な気持ちになるんだけど、うまいよね〜。
山本五十六に丸め込まれて海軍に入り、大和建造を止めるべく奔走してたのに、平山に
籠絡されて、海軍で9年も過ごして出世もしてるって、世間知らずの若き天才が結局
組織に飲み込まれた感じで、あーなかなかに胸糞な終わり方だな!
超天才だけど、世間知らずの帝大中退22歳、老獪な海軍のジジイどもにはかなわなかったし、
己のヤバイ欲望もありました、という無力感が嫌なんだけど、原作だと頑張ってアメリカさんに
勝とうと頭脳を使ってるらしいね。
でもどうせ原爆落とされて敗戦だからな〜(無情)。
あちこちで、これほんとに山崎貴が脚本書いてんの?別人では?と言われてて笑ってる。
そうだよねぇ、脚本が良くできてるもんねぇ(普段の山崎脚本を知らないくせに)。
山崎貴監督、超売れっ子で、企画が複数同時進行で、忙しい中で撮ったのが良い方向に
作用したのか、あるいは本当に別人脚本とか…。
シリアスと笑いの配分が良く、テンポも良く無駄もなく、最後に鮮やかな(けれども暗い)
反転をするのが余韻を残して良いです(褒めすぎ)。
櫂の図面を見て衝撃を受けつつ、櫂を押しのける平山中将のシーンも好き。
あそこはかつての天才(今も天才?)と今の天才が同じレベルの世界を共有して、
天才のみに通じ合う何かがあって良いですね。
己の設計の欠陥を認めて引き下がる平山、そこで終わりかと思いきや、最後にまたひっくり返る…。
櫂が頭の中で一度生み出した大和を現実に存在させたいと思った、というのは、まあ
そういうもんか、とも思うけど(納得はしない)、依り代云々の思想にも共感したのかね?
そうだとすると残念で、私が悲しい。
そもそも櫂はなんであんなに必死になって大和建造を阻止しようとしたのかというと、
鏡子を戦火に巻き込みたくないということになるの? で、その櫂が大和に取り憑かれ、
「どうせ戦争が始まる、でも日本はアメリカに勝てる わけがない、日本人は負け方を知らない、
巨大戦艦が凄絶な最後を迎えれば目が覚めるだろ」 みたいな平山演説に共感して、
大和建造派になるわけ??
原作漫画の3巻まで読んだんだけど、あーこれはたしかにうまく映画化したね〜と感心。
田中は原作だと完全にモブ。櫂に対する反発もないし、デレもないし、出番も少ない。
映画の櫂と田中の関係は映画オリジナルなのね〜。
原作だと櫂が山本の誘いに応じたのは、戦争ダメ。ゼッタイ。の精神。
解決策を渡したのは藤岡の遺志を継いで。 藤岡の性格が結構改変されたね。平山もか。
原作は続いているので、平山演説はオリジナル(原作3巻以降読んでないから、実は違うかも)。
原作の櫂はクールな感じだね。映画の方が人間的かな?
映画版の最大のホームランは櫂と田中のバディ感、その2人に菅田将暉と柄本祐をキャスティングしたこと、
田中泯が演じる平山中将の迫力、最後の反転による余韻デスネ!
ホームランが多すぎる(笑)。
本当に脚本が良くできてると思うよ。