good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「メッセージ」(字幕版)(ネタバレ注意)

2017-05-20 23:06:20 | 映画
評価:★★★☆

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー他出演

「メッセージ」を見た。
ネタバレあるので注意!!

近所のシネコンでやらないし、見る気はなかったけど、ちらっとストーリーを聞いて見ることに。
めちゃ面白いね!
原作は未読、予告も見ず、ほとんど前情報なしで見た。
突如地球に現れた異星人と接触するSFだけど、内省的で淡々とした作品。

言語学自体が面白そうで、言語学者が異星人の言葉を理解しようと試行錯誤するのも面白い。
異星人とコミュニケーションを図るために色々やって、異星人の文字の意味を理解しようとするところ、
すごく面白い。そういうのに興味がないと退屈しそう
ジェレミー・レナーは物理学者だっけ?あんまり物理学を活かしてる感じはなかった

冒頭と終わりに流れたのは、オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライトだよね?
シャッターアイランドで使われていて、その印象が付いているから、音楽を聴いただけで
もう涙目になるチョロいわたくし…。
子どもとのシーンは初めから全部涙目。
子どもとのシーンはどれもとてもエモーショナルで、何気ないシーンでさえ美しく、胸に迫る。

娘を若くして亡くした母親という形で始まるんだけど、実はそれは未来だった、というのが分かるところは
ゾワっとする。
まあ、私は事前にネタバレを踏んでたけど

他国の言語を学ぶと考え方も変わる、という仮説のことを作中で話しているけど、主人公は異星人の言語を
理解したから、異星人と同じく、過去現在未来すべてを俯瞰できるようになった、ということなの??
異星人はルイーズに武器を与えた、と言ってたけど、武器というより呪いだよね…。
他にもヘプタポッドの言語を理解した人は同じようになるのかな。

中国では麻雀を使って意思疎通を図ろうとしたの?
どうやったのか、さっぱり想像つかない…。

武器を与えた→未来のパーティーで中国の将軍と会って電話番号を教えられる→現在でその番号にかける、という
ところの盛り上がりが良かった。

ルイーズは娘が若くして死ぬということを知りながら、それでもイアンと結婚し、子どもを産むことにする。
普通の発想だと、そんなつらい未来は避けようとするんじゃないかと思うけど、時間は流れるのではなく、
過去も未来も同時に存在する、という異星人と同じ感覚を持つようになると、未来は決まったものとして受け入れる
ようになって、変えようとはしないのか?
というよりも、それを分かっていても、それでも娘に会いたい、娘との幸せな日々を過ごしたい、ということなのかな。

原作も読みたくなった
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「男らしさという名の仮面」(Netflix)

2017-05-15 23:27:48 | 雑記
Netflixのドキュメンタリー「男らしさという名の仮面」を見た。

男らしさは社会的に作られる文化であり、悲しみや苦しさを表してはいけない、強くあらねばならない、
女は男より劣ったの存在で、他の男も自分より下だから支配しなければならない、等々の呪い。

女を見下す男らしさを育てているのは私たちである、男らしさを育てることに親や教師、コーチら周りの
大人やメディア、ゲーム、ネット等の影響も大きい、
文化が暴力殺人レイプといった犯罪を生み出している、等、面白かったけど、男らしさの呪いに苦しむ男性も、
女を虐げるのはやめてよね〜と思って見た。

男らしくあれ(女であるな)というのがミソジニーに繋がるし、女性や自分より弱い男性に暴力を振るうことで
仲間に認められるというホモソーシャルもクソ。

アメリカは日本より暴力犯罪の割合は高いのかな?
年々悪化してるみたいだし、それが改善することがあるんだろうか。
男らしく、という圧力が弱まったら、改善するのかな。
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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」(字幕版)

2017-05-14 22:37:16 | 映画
評価:★★★

ジェームズ・ガン監督
クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デヴィッド・バウティスタ、
ヴィン・ディーゼル(声)、ブラッドリー・クーパー(声)他出演

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」字幕版を見た。
同じ回に10人くらいの集団のアメリカ人?がいて、隣りにも2人連れの外国人がいて、頻繁に笑い声が上がる、
楽しい映画鑑賞だった

笑えて、最後に泣ける良い映画だった…けど、微妙なところもあり…。
一番微妙なのは、ドラッグスがマンティスに対してしつこく容姿いじりをするところ。
あれ面白いの?
良く分かってない人をいじめてるみたいに見えて、気分が悪かった。

ピーターは、父さん!とか簡単になったわりに、母さんを殺したな!てまた簡単にキレて、
急に殺し合いレベルの喧嘩かよ…振り幅でかいな…。

ピーターとガモーラのうっすら恋愛みたいなの要らなくない?
がっつり恋愛はさらに要らないけど。
ガモーラが要らないキャラだとは思わないけど、なんか男だけの世界に申し訳程度の女キャラ、
みたいな感じで、いまいち。

グルートはかわいい。
みんなに気にかけてもらってて和む。

アライグマをあれだけ生き生きと動かせるのを見ると、次こそはレッドパンダに世界征服をしてほしい!(笑)

ピーター、ガモーラと妹、ロケット、みんなトラウマ持ちだなぁ。

今回最高だったのはヨンドゥ。
かっこよすぎー。泣かせる。
もともとピーターの父親ポジションはヨンドゥだと思ってたから、ピーターが父親についてそんなに
こだわりがあったのが驚きだった。
ヨンドゥが死んでしまうとはびっくりだし、キャラクターとしてもったいない。
もう続編にヨンドゥは出てこないのかぁ。

ヨンドゥの弔いにラヴェジャーズがたくさん来たのを見て喜ぶクラグリン(だっけ?)も良かった。

父子の物語はわりと好きなんだけど、最近はジェンダーやらミソジニーに関心を持っているので、
なんかちょっと疎外感を感じて、完全には乗れなかったな。
余計なことを考えて、さーせんです。
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