good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「覇王の轍」を読んだ

2024-01-31 20:01:00 | 漫画・書籍



Amazonオーディブルで「覇王の轍」を聴いた。

んー。
あんまり面白くなかった。つまらなくもない。

短期間に相場英雄の田川シリーズ?「震える牛」「ガラパゴス」「アンダークラス」と、
そのスピンオフ「覇王の轍」を読んだ(聴いた)けど、1番面白くて緊迫感もあったのは
「ガラパゴス」だった。

「覇王の轍」ではスパイにムカついたな〜。
誰がスパイかは読む前から知ってたんだけどねー。

ススキノでのキャバクラは関東のキャバクラとは違う、という必要のない知識を得た(笑)。
関東のキャバクラはニュークラブというそう。

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「アンダークラス」を読んだ

2024-01-28 18:07:00 | 漫画・書籍



Amazonオーディブルで相場英雄「アンダークラス」を聴いた。
それなりに面白く聴いたけど、以下、ダラダラと文句をつけてます。

主人公は捜査一課のベテラン捜査官で50歳くらいなのに、派遣労働者や外国人技能
実習生の過酷さを知らないのが、かまとと?みたいに思って、ちょっとしらける。
話の都合で、そうせざるを得ないんだろうけどさー。

前2作で主人公と一緒に動くのは男性警察官だったけど、今回は年下の若い女性キャリア
警察官。
主人公と組むのは若い女性キャリア警察官じゃなく、若い男性キャリア警察官にして
ほしかった。
年上の男性が若い女性に捜査について説くのはマンスプレイニングに見えちゃうし
(普通の指導なんだけど…)、若い女性が男性を「さすが敏腕捜査官」とか褒めるのが
キモく見えるし、途中でその女性キャラが泣いて取調べができないと弱音を吐いて
主人公が叱咤するところでゲェってなる。
主人公が組むのが若い女性でなく若い男性なら、そういう雑味を感じなくて済むはず
(マンスプレイニングは相手が女性でなくても成り立つだろうけど)。
私の偏見のせいかもしれないし、著者の書き振りのせいかもしれないけど、読書で
余計なストレスを感じたくないんだよねぇ。
いくら若くても10年以上やってたら、キャリアとはいえそれなりに分かってるもん
でしょ〜??
そんなに弱っちくないでしょ〜?

あと「震える牛」でもそうだったけど、著者が、古き良き下町の商店街アゲ、均質的な
量販店アンチで、分からなくはないけど、今更そんなこと言ったって、と思う。
私は「古き良き下町の商店街」なるものの経験がないし、そういう人情社会には面倒
くささもあるし、無個性の量販店の良さもあるよねぇ。

そしていつも便利な解説キャラが出てくる。
今回は外国人技能実習生の劣悪な労働実態の解説キャラとしてNPO法人の職員が出てきた。
さらに「ガラパゴス」のスーパー解説キャラのファンドマネージャーが再登場して
ウケた(「ガラパゴス」で2回出てきたのも驚いたのにさらに出てきて、常連キャラか)。

途中で犯人も動機もだいたい分かって、最後に取調べで落とすんだけど、その主人公
アゲパートで主人公側に感情移入してないとイライラする(^_^;)
被疑者が反発して喋り出すとドツボで、何も話さず黙秘せぇよと思う。
話すほどに捜査官に取っ掛かりを与えるし、墓穴を掘ることになるんだよねぇ。

「ガラパゴス」といい「アンダークラス」といい、証拠を処分したとしつこく言ってた
人間が実は確保していてそれを後で使うの、ワンパターンじゃないか。

「アンダークラス」はあんまりテーマと内容が噛み合ってなかった気がする。
必然性がないというか、舞台設定の必要性が分からないというか。
あと被害者が偶然、加害者の情報を持ちすぎダヨネ。
この著者は描きたい社会問題が先に立っているんだろうと思う。


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「震える牛」を読んだ

2024-01-26 18:03:00 | 漫画・書籍


Amazonオーディブルで相場英雄「震える牛」を聴いた。

「ガラパゴス」と同じく、初めまったく頭に入らなくて、半分くらいに来てやっと
面白くなり、もう一度初めから聴き直した(^_^;)

本作は、ミートホープ事件をもとにした食品偽装問題と、イオンのような大規模
ショッピングセンターが地場の商店街を潰した後に撤退する問題を訴える。
続編の「ガラパゴス」は、派遣労働者の過酷さと、日本のハイブリッド車のガラパゴス
状態を描き、「アンダークラス」では外国人技能実習制度の問題とAmazonのような
巨大プラットフォーマーの搾取を扱ってるようだし、相場英雄はいつもそういう社会
問題を作品に落とし込む感じなのか。

「震える牛」は、つまらなくはないけど、そんなに面白くもなかった。

逆手で刺してると犯人に自衛隊や軍隊経験があるはず、とされていることに違和感。
警察だとそういう扱いなのかね。
単に強い殺意を推認させる一要素のような…。
本作では他の理由があったけど。


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「ガラパゴス」上下巻を読んだ

2024-01-24 17:59:00 | 漫画・書籍





Amazonオーディブルで相場英雄「ガラパゴス」上下巻を聴いた。

面白かったけど…警察小説でもミステリでもなかった…。
警察官が捜査をする形式を取りつつ、派遣労働者の過酷さを訴える小説でした。
派遣というものを廃止するのが日本の労働環境改善のために必要だと思う。
無理なのか〜。

殺人事件の被害者が善人すぎてつらい。

ファンドマネージャー(証券アナリストだっけ?)がすごい解説キャラで、便利に
使いすぎダロ〜。
無くなったはずのネット上の証拠もそのつながりで容易に手に入って、ファンド
マネージャーがいれば何でも揃うのか!(笑)

問題の数字が車台番号なのは初めからあからさまだったのに、主人公が一向にそれに
思い当たらないという展開がなんだかねぇ。
もちろん、現実的には分からないのは普通だけど、作中では初めのうちに不自然に
車台番号の話が出てくるから、読者はすぐに分かる。

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「幻夏」を読んだ

2024-01-21 22:15:00 | 漫画・書籍



Amazonオーディブルで太田愛「幻夏」を聴いた。

あんまりピンとこなかった。
なんか「そうはならんやろ」が連発されてるように感じて、ついていけなかったよ。
呉勝浩「爆弾」と同じナレーターで、「爆弾」の方は好きだけど、「幻夏」では鼻に
かかった感じが苦手で、聞き流し気味だったからかなぁ。
拓がおかしくなるのはまだ分かるとして、犯罪に走るのは分からないし、尚が拓を
殺すのはもっと分からない。
尚がこんなことをしたって日本の司法のあり方が変わるわけもない。

人質司法や冤罪を生む警察、検察、裁判所の姿勢についても、いまさら?みたいに
感じてしまってダメでした…。

相馬は普通に自分の家族がいるのに、よそんちの家族にあそこまで入れ込むのもよく
分からないよな〜(そういう設定だから仕方ない)。

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漫画「黄泉のツガイ」を読んだ

2024-01-20 17:42:00 | 漫画・書籍



荒川弘の「黄泉のツガイ」1巻から6巻まで読んだ。

味方と敵がまだ判然とせず(そもそもそんなに簡単に分かるものではないのかも)、
でもどのキャラもみんな魅力的!
私はジンさんが好き〜☺️

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「犯人に告ぐ」上下巻を読んだ

2024-01-19 21:28:00 | 漫画・書籍





Amazonオーディブルで「犯人に告ぐ」上下巻を聴いた。

上巻の序盤、記者会見で主人公が叩かれまくるのがストレスフルだったのと、
叱責するセリフがほんとに叱責調で読み上げられるのがすごく嫌で挫折しかけた。

女の気を引くために捜査情報を漏らす、バカすぎるキャリア警察官・植草がキモいしムカついた。
植草とその女にイライラしながら読み、そのバカがまんまと罠にハマってパージされる
ところはスッとした!
もうそこで終わっていいと思った(笑)。
犯人とのやりとりより、警察の内ゲバの方が盛り上がってた。
植草の社会的生命を絶って欲しかったけど、外形的には何の落ち度もないなんて〜納得いかない〜。

その後、犯人逮捕も巻島が刺されるのもあまり盛り上がらず。

巻島の部下・本田が良い感じで好き。
津田は人間が出来すぎ。


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「犯罪者」上下巻を読んだ

2024-01-16 22:47:00 | 漫画・書籍





Amazonオーディブルで太田愛の「犯罪者」上下巻を聴いた。

「相棒」の脚本家の作家デビュー作。
ジェットコースターのような、息つく間もない面白さ!
桜の咲いている時期の話で、映像化したらすごく映えるんだろうなぁと思う。

薬物中毒者によると思われた白昼の凄惨な通り魔事件から始まり、乳児の顔が壊死する
奇病、一流食品メーカーの製品への病原菌混入とその隠蔽、政界のドンとその意向を
受けた暗殺者…。
二転三転するストーリー、有能すぎる暗殺者に命を狙われ続ける主要キャラたち、
頓挫した計画を継ぐ決死行。
ずっとハラハラしっぱなしだった。

真崎がわざわざ目撃者を作ったのがよくわからない。
必要なことだったか?意図は説明されてるけど…。
あれがないと初めの事件が起きず、この物語が成り立たないんだけどさ。

あまりスッキリしない終わり方なのが残念。
せめて磯部と服部は関与が証明されて、きちんと処罰を受けてほしかった。
それを頓挫させた瞬よ…。

磯部が、日本という国と企業の家父長制とその終焉、終焉に気づかぬ市民について考えて
いたのは良かった(全然良い話ではない)。

作中世界の良心だった中迫が報われないのがとてもつらい。
中迫の気高さと尊さに泣く。
メルトフェイス症候群(架空の病気)の患児の母も尊い。

修司、相馬、鑓水は良いキャラ。
続編もあるので、楽しみ。
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「Iの悲劇」を読んだ

2024-01-13 17:49:49 | 漫画・書籍




米澤穂信「Iの悲劇」をAmazonオーディブルで聴いた。
唐突に猛烈に?オーディブルで聴いている。

あまり面白くない。つまらなくもない。
住人のいなくなった過疎地に移住者を受け入れて町おこしを図る自治体の市役所職員が
主観キャラで、移住者たちのトラブル?に対応していく短編集(なのか?)。
ストーリーにあまり起伏がない。

なんか変だなぁと思っていたことが、だいぶ無理なオチに繋がった。

限界集落と行政、つい最近、能登半島について米山隆一がツイートしてネトウヨ絶賛!
ということがあって、妙にタイムリーなテーマだった。

気分が悪い。
こいつら悪質極まる犯罪者じゃないか。
放置されていいのか。
正しいことをした風な顔をしてるのが受け入れがたい。

善良な公務員として懸命に務めを果たしてきた主人公が気の毒。

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「黒牢城」を読んだ

2024-01-12 17:48:10 | 漫画・書籍




米澤穂信「黒牢城」をAmazonオーディブルで聴いた。
歴史音痴(ただの無知)なので、荒木村重も黒田官兵衛も名前を知ってるくらいで、
何をしたのかは知らず(^_^;)

籠城によるクローズドサークル、土牢に囚われた黒田官兵衛が安楽椅子探偵?レクター博士?
籠城している中で起こる不可思議な事件の真相を城主荒木村重が紐解いていき、
行き詰まると囚われの黒田官兵衛からアドバイスを受けていく…。

米澤穂信の文章は良いし、話も面白いけど、進んでいくにつれて情勢的に荒木村重が
追い詰められていくので、重苦しい空気でちょっとしんどい。
黒田官兵衛の出番は少なめだけど、存在感は大きい。

面白かったけど、終盤、なぜか興味を失って聞き流してしまった(^_^;)

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「可燃物」を読んだ

2024-01-08 17:42:22 | 漫画・書籍




米澤穂信「可燃物」をAmazonオーディブルで聴いた。
2023年の年末からオーディブルで猛然と本を読んで(聴いて)いる。

これ面白いなぁ。
何がどうというのでもないけど…文章が良いんすかねー(プロの作家に対して言う
ことじゃないけど、文章の合う合わないはあるよね)。
短編集は好きじゃないし、オーディブルは気持ちが乗らないと全然聴けないけど、
これは面白い。
2作目の「ねむけ」が特に良かった。
表題作「可燃物」も良かった(動機はピンと来なかったけど…)。

小説をほとんど読まないので、米澤穂信も初めて読む(聴く)けど、「黒牢城」の
人だよね。
デビューはラノベなのか。

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「爆弾」を読んだ

2024-01-07 17:39:20 | 漫画・書籍




呉勝浩「爆弾」をAmazonオーディブルで聴いた。
タゴサクがあまりにも喪黒福造だった(笑)。

初めは警察官がタゴサクにやられっぱなしだったけど、第二部で類家のターンに
なってからは楽しく聴けた。
漫画的なキャラだけど、こういうキャラがいた方が楽しい。
漫画的なサイコパスに対峙するのは、やっぱりこういうキャラじゃないとね。

清宮は「園児ではなく炊き出しに並ぶホームレスが犠牲になったことに安堵したこと」を
タゴサクから指摘されて心が折れてしまった。
タゴサクは類家に対しても、色々とその手のことを指摘して、さも隠れた醜い心を
暴いたと喜んでるようだったけど、そういうの、すごく子どもじみてる。

見ず知らずの他人より身近な人間を大事に思うのは当たり前だし、人間の命は平等と
いう建前の裏で違う考えを持つのは仕方ない。
私なんか毎日、早く地球ばくはつしろと念じてるし、ムカつく奴に対して死ねと思ってる。
でもだからといって犯罪を実行しない。
思うのと実行するのには大きな断絶があるわけ。
なので、その内心を指摘されたところで、そんなにダメージを受けるものかなぁと思う。
だからどうした、としかならないような…?

面白かったけど、そんなにみんな「美しい心を持ってないといけない」と思っているのかなぁ、
醜い心を指摘されたからって動揺するような、そんなに脆いものかなぁと思う。
その点、類家はへっちゃらそうで良かった。

犯人の望むようにしないと惨事を止められない、となると、まともに対応しないと
ならないんだろうけど、ダークナイトのジョーカーと同じく、この手のサイコパスは
まともに取り合わず、無視するに限る、と思ってしまう(それでは話が成り立たない)。

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「方舟」を読んだ

2024-01-06 17:31:47 | 漫画・書籍




「方舟」をAmazonオーディブルで聴き終えた。


んー。
何で評判が良いのか分からない。
やっぱりミステリに向いてない(^_^;)
あのオチがそんなに良いのか。不思議。


ミステリのキャラってだいたいそうだけど、誰にも何の魅力もない。
主観キャラはつまらないし(これは仕方ない)、探偵キャラはなんかムカつくし、
犯人はサイコパスすぎるし、他は誰が誰やらわからない(真面目に聴いてないせいもある)。 


最後にヤバい状況になっても、ダラダラと犯人の種明かしに付き合う主観キャラにイライラした。

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「K2」を読んだ

2024-01-03 17:21:45 | 漫画・書籍




医療漫画「K2」をコミックDAYSで日々読んでいて、年末年始の全話無料で追い上げて読んだよ〜。
とても面白い。

ドクターにあるまじき筋力に笑う。
ドクターKは医者として優秀すぎるし、善良かつ人間ができすぎていて、でも嫌味は
なくてまぶしい(熊と間違えられたことを根に持ってるっぽいのがかわいい)。
一也もとてもいい子。
医学部の同期生や研修先のドクターたちもいいキャラ。
すごく悪い顔をした闇医者(ドクターTETSU)が良いことしかしないのも最高。
譲介が、昔はあんなにオラついていたのにすっかり良い子になって、一人称・僕なのが胸キュン。
死に水を取る発言に胸キュン。
何年か越しでキャラが再登場するのも胸アツ。

野良スーパードクターがたくさんいて、世の中のドクターがみんなこうならいいのにね。

「脳外科医竹田くん」が逆K2とか裏K2とか言われているのは笑う。

「スーパードクターK」「DoctorK」も読むよ〜☺️
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