今日は『オリジン版ザクⅡC型』のガンプラについて。
ガンプラHG【オリジン版】では『ザクⅡC型』が(R4.5現在で)2種『一般販売』されています。
【HG 1/144 ザクII C型/C-5型】
『HG 1/144 ザクII C-6/R6型』
写りのせいでボディカラーの濃淡の差異が見られますが、ガンプラ現物は『C型/C5型』『C-6/R6型』も同じです。
今日は『どっちのザクを買えば、自分が欲しいザクが作れるのか』がテーマです。
そもそも『『C型』『C5型』『C-6型』『C-6/R6型』はどう違うか』なんですが、論よりは以下を見て下さい。
【C型】
『C型』はファーストガンダムでは、『南極条約締結前の機体で核兵器対策を施しており、『対核処理』をコクピット周辺にしている為、(後のF型比で)重量増』という設定ですが、『見た目的にはファーストガンダムのザクⅡ』準拠です(まあアレンジされてますが)。
【C5型】
『C5型』は『オリジン版』で新設定された機体で、『C型を宇宙・地上の両方で運用できるようにしたタイプ』。逆説的に『C型は宇宙特化』とも解釈できるが、『地上=地球での運用』を想定し改良しただけで、C型も重力下でも使用自体可能とも考えられる。(試験時にダークコロニー内運用をしていたと容易に想像できる為)
『見た目的に『コクピットハッチの変更』、『左右胸のスラスタ追加』』といったところ。
【C6型】
『C-6型』も『オリジン版』で新設定された機体で、C5型の武装強化版でファルメル隊等へ極少数配備された機体。
『見た目的に『C5型の右胸に3連装バルカン砲を追加』』したもの。
【R6】
『R6』は『オプション装備』の事で、『ガンプラC型シリーズ』の場合『左前腕部の20ミリ機銃ポッド』を追加したものを言う。このオプションを追加したC型は型式番号の末尾に『R6』表記する。(例/C5型に追加すれば、『MS-06C-5/R6』)
ちなみに『オリジン版・シャア専用ザクⅡ』の『胸部(肩口)左右の30ミリバルカン砲』も『R6』オプションの1つだが、型式番号の末尾『R6』表記は省略できる。
もしかしたら『R6オプション』は、『ザク・デザートタイプ』の『ラッツリバ-3連ミサイルポッド』の前身なのかもしれませんね。
【背部バーニア】
『背部バーニア』は『オリジン版ザクⅡ』C型・S型含め、全て上図もの。
ただ『ガンプラC型シリーズ』には、以下の形状の『背部バーニア』も付属しており、好みで選択し取付する。
これは『F2型』デザインの『背部バーニア』だが、見た目的に『オリジン版・背部バーニア』よりも『ファーストガンダム・ザクⅡ(F型・J型)』は、こちらの方がデザインが近い(下部スラスタの上が盛り上がって無い)ので、ファーストガンダムのザクⅡっぽくしたい方には嬉しいオマケです。
ただ、いずれの『背部バーニア』にも、ファーストガンダムのザクⅡには無い『上部スラスタ』が付いたデザインになっているので注意が必要です。
また、『背部バーニア』の下部には『オリジン版ザクⅡ』で新設定された『ベルト給弾式マシンガン』の弾倉を取付できます。(下図)
【ガンプラC型シリーズ・その他・付属品】
『ガンプラC型シリーズ』にはいずれも『ベルト給弾式マシンガン』は付属しますが、『ファーストガンダムのザクⅡ』で見慣れている『ドラム式マシンガン(下図)』は『C-5型』にしか付属しません。
逆に『ファルメル隊・マーキング』や『ファルメル隊・パチェコ機のスパイクの無い肩』は『C-6型』にしか付属しません。(下図)
まあ、ファルメル隊のマーキングだけなら【
ガンダムデカールNo.105 HG 1/144 機動戦士ガンダム THE ORIGIN汎用1】にもありますが。
今日のテーマ『どっちのザクを買えば、自分が欲しいザクが作れるのか』結論です。
①アッシュ機以外のオリジン版『ファルメル隊・ザクⅡ』を作りたい!・・・方
・迷わず『C-6/R6』を購入。
・胸は『C6型』、背部バーニアは『オリジン版』、左腕に『R6』。
・『ベルト給弾式マシンガン』装備、『ファルメル隊デカール』を貼る。
・『デニム機』『ジーン機』等に対応するナンバーデカールを貼る。
[参考] *詳細は『C6』説明書にあります。
デニム機[101]
スレンダー機[102]
ジーン機[103]
アッシュ機[104]*C5型を使用
パチェコ機[105]*スパイク無しの肩アーマー使用
②『ファルメル隊・アッシュ機ザクⅡ』を作りたい!・・・方
・『C型/C5型』を購入。『C-6/R6』が未取得であれば、(デカールの為に)購入。
・胸は『C5型』、背部バーニアは『オリジン版』、左腕に『R6』。
・『C-6』型のデカール『104』を貼る。
③ファーストガンダムのザクⅡをオリジン風ディテールでアレンジして作りたい!・・・方
・『C型/C5型』の方が無難。(RGザクⅡを選択肢に入れて下さい。)
・胸は『C型』、背部バーニアは『F2型』、『ドラム式マシンガン』装備。
④コミック『機動戦士ガンダムMSD ククルス・ドアンの島』ヴァシリー機(北米戦線0079.10)
・『C-6/R6』を購入。
・胸は『C型』、背部バーニアは『オリジン版』、『R6』パーツは使用しない。
・デカールは自作する。
⑤コミック『 〃 』の『ザク・ハーフキャノン』キッツ機(ジャブロー0079.11)
・『ザク・ハーフキャノン』『C-6/R6』を購入。
・胸は『C6型』、背部は『ザク・ハーフキャノン』、『R6』パーツは使用しない。
・少しカーキ色系に全塗装。デカールは自作する。
⑥コミック『 〃 』の『ザク・マインレイヤー』キッツ機(ブリティッシュ作戦0079.1)
・『ザク・マインレイヤー(RGか旧キット)』『C-6/R6』を購入。
・胸は『C6型』、背部は『マインレイヤー』、『R6』パーツは使用しない。
・『ドラム式マシンガン(C5型を流用)』装備。デカールは自作する。
⑦コミック『 〃 』ヴァシリー小隊・フリン機他(対ガンダム戦0079.10)
・『C-6/R6』を2機購入。
・フリン機はベルト給弾式マシンガン。セルグ機はザクバズを装備。
・胸は『C6型』、背部バーニアは『オリジン版』、『R6』パーツは使用しない。
⑧コミック『 〃 』の『ザク・マインレイヤー』ヤルマル機(ブリティッシュ作戦0079.1)
・『ザク・マインレイヤー(RGか旧キット)』『C5型』を購入。
・胸は『C型』、背部は『マインレイヤー』、『R6』パーツは使用しない。
・『ドラム式マシンガン』装備。デカールは自作する。
⑨コミック『 〃 』キッツ機/ヤルマル機(北米戦線0079.10[1巻])
・『C-6/R6』を購入。
・胸は『C6型』、背部バーニアは『オリジン版』、『R6』パーツは使用しない。
・デカールは自作する。
⑩コミック『 〃 』ヤルマル機(北米戦線0079.9[4巻])
・『C5型』を購入。
・胸は『C型』、背部バーニアは『オリジン版』、左腕に『R6』。
・『ドラム式マシンガン』装備。
・デカールは自作する。
・・・こうしてみると、キッツ機は『C6型』胸部の機体が多いですね。
また、オリジン版で新設定された『ベルト給弾式マシンガン』は、弾倉を背部収納する利点はありますが、『マインレイヤー』には弾倉・背部収納ケースが取り付けできない等、汎用性が低い欠点がある事がわかります。
だから、『ファーストガンダム』で主流になっている『ドラム式マシンガン』が広く普及したのかもしれませんね。
番外編【C型系のガンプラでは再現が出来そうで、出来ないMS】
①ザクⅡ・キシリア部隊(オリジン版・最終決戦「ア・バオア・クー」内に登場)
・『オリジン版シャア専用ザクⅡ』を使用。
・『胸部(肩口)左右の30ミリバルカン砲』ある左右胸パーツを使用。
・キシリア部隊カラーに全塗装。頭部クレスタは自作。
・デカールは『アクトザク(〃部隊)』から流用。
②コミック『機動戦士ガンダムMSD ククルス・ドアンの島』ドアン機(北米戦線0079.10)
・『オリジン版シャア専用ザクⅡ』を使用。
・『胸部(肩口)左右の30ミリバルカン砲』ある左右胸パーツを使用。
・デカールは自作する。
③コミック『 〃 』ヴァシリー小隊・ヴァシリー隊長機(対ガンダム戦0079.10)
・『オリジン版シャア専用ザクⅡ』を使用。
・『胸部(肩口)左右の30ミリバルカン砲』ある左右胸パーツを使用。
・『ドム試作実験機』等からヒートサーベルを流用。
・デカールは自作する。
コミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』を再現しようとすると、一気に『ガンプラC型シリーズ』の活用幅が広がりますね!
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』
*一部誤植(いつも多くてすみません)があり修正しました。(R4.5.7)