『08MS小隊+α』4巻を買ってきました。
この単行本の入手は、思ったより苦労しました。
この「08」漫画版は現時点で書店で在庫が無く、リサイクルショップにて入手していたのですが、4巻は在庫として置いている店が極端に少なかったんですよね。
さて、この4巻。
物語の展開で結構興味深いものがありました。
まず、ケラーネ閣下の処遇。
生き残って、こういった活躍をするのは読んでいて楽しかったです。
次に、ラサ基地火口付近での「アプサラス3vs降下P」とその後の「07小隊」ロブとの摩擦。
これはDVD付録のデザイナースノートで馬之助先生が記していた「10.5話」をストーリー化したものです。
この作品はガンダムエース誌上で3巻相当の部分を連載中に打ち切りが決まった為、4巻部分は「ストーリーをなぞるだけ」になってしまってますが、もし「打ち切り」になってなかったなら「より深いドラマ」が描かれていたかもしれません。
残念です。
設定面でも「巧い」追加表現がありました。
まず「0(ゼロ)部隊」。
短編の外伝とリンクした設定で、陸戦型ジムスナイパー部隊を指します。
こういうのを見ると、ビルダーでまた『陸戦型ジムスナイパー部隊』を使いたくなりますね。
次にノリスが量産型ガンタンクのみを撃破し、陸戦型ジムスナイパー部隊を見逃した理由付け。
アニメを補完する納得のいく設定が追加されていて、嬉しくなります。
逆に私の好みでなかったアレンジもありました。
まず、アプサラス3のスケール。
アニメに比べ大幅に縮小してしまってます。
ミノフスキークラフトで浮遊している本機が、小さすぎると「0079」の技術設定から無理があるような気がするんですよね。
次にグフカスのネーミング。
漫画ではノリスが「イフリート」と呼ぶんですが、MSに別に「イフリート」が存在している為に混同しかねません。
いずれにしても、本作は馬之助先生の最後の作品になってしまいました。
哀悼の意を表します。