『HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)』の【2次販売受付(2023年1月発送)】
が開始されましたね。
『HG 1/144 ジム (スレッガー搭乗機)』の【2次販売受付(2023年1月発送)】
・・・気が付いた時には、売切。
同じように「一次売切、二次待ち」ですが、驚きのモビルスーツが商品化されました!
【HG 1/144 ジム・スパルタン】
この機体が商品化されるなんて『HGUC 1/144 ギャン・クリーガー』以来の衝撃です!
『ジム・スパルタン』は設定的には
「ジムコマンド系ベースで、亜熱帯地域でジャングル戦用に開発した機体。ジムスナイパーⅡの前身的系譜。」
といったところ。
ただ、出自がマニアックなんですよ。
私が『ジム・スパルタン』というモビルスーツの存在を知ったのは、『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2 』からでした。
【マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2】
このムック本で「ジム・スパルタン」が紹介されていたのですが、瀧川虚至氏の素立ちイラストが滅茶苦茶カッコイイので、いつかプラモデルの技術が向上したら「HGUC ジムスナイパーⅡ」ベースででも作ってみたい・・・と思ったりしました。
【HGUC ジム・スナイパーⅡ】
ただ、この『ジム・スパルタン』。大元の出展は、1989年発行『Monthly Bandai Making Journal』企画『F.M.S』だそうで、2015発行『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2』より26年も前。
1989年当時、バンダイの月刊模型情報誌『Monthly Bandai Making Journal』のカラー1ページに、アニメ等のメカデザインでご活躍中の福地仁氏が「F.M.S」というコーナーで自身がデザインした「ジム・スパルタン」をご紹介されたのが元ネタなんだそうです。
ちなみに「F.M.S」とは、デザイナーの福地氏の頭文字を含めた「福地モビルスーツステーション」の略で、1989年5月号~11号の7カ月7ページの連載だった模様。
今回のキット化で、この「F.M.S」をバンダイが「ガンプラ化」する事が判りました。
「ジム・スパルタン」以外の「F.M.S」上で福地氏が新規デザインしたモビルスーツが「ガンプラ化」する可能性もあるので、どんなものがあったのか調べてみました。
以下のようなものがあったみたいです。
(一部をご紹介)
・フロッグ・ボール(RMS-79)
水中用のボール。水中用のボールというと「イグルー」の「フィッシュアイ」が有名ですが、実は「フロッグ・ボール」が先行。見た目は宇宙用ボールに尻尾が生えたような感じ。
・新型ガンダム(RX-80) /(GFX-1)
Dガンダム(コミック『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム(うしだゆうじ氏・著)』に登場)をデザインされた福地氏なので、同じ雰囲気の路線のデザイン。
型式番号RX-80は現在ではペイルライダーの素体で「ジムスナイパーⅡ」をベースにG4計画の技術を盛り込んだ当時最先端の試作機という設定がされているので、「ペイルライダー・シリーズ」としてガンプラ化があったりして。
・グフ・ハンター(MS-07F)
背中にドムのようにヒート剣(グフ用)を斜に背負い、ハンドガンを装備したグフ。
企画が「0080ポケ戦のモビルスーツ」に絡めた内容だったからか、スカート等に渕モールド的な意匠。
「ジム・スパルタン」記事の上部に小さく紹介。
・ドワスデザート(MS-09F)
砂漠用ドワスという事らしいです。左後方から縦型ミサイルランチャーのようなものが出ており目を引きます。
型番がドムフュンフと同一なので、キット化するならどちらかの型番を代えるとか枝番付与とか設定の整理をして欲しいなあ。
・ドズル専用ザク後期型(MS-06R-2S)
黒い機体で腹部にメガ粒子砲装備。高機動型ザクR3に対抗して開発された機体。メガ粒子砲発射時は背中に大型バックパック装備・・・のような設定。
型番にR2とあるけど、R2は4機のみの生産だし、本機解説にもあるように別物。
ドズル専用ザク後期型って、袖付モビルスーツのようなデザインされた「機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ」のドズルザクかと思ってたんですが、その遥か前にこんな設定があったとは。
当時ものの模型雑誌で入手困難だった為、モビルスーツデザインはネットの画像から確認したのですが、いずれも個人サイト掲載物で無許可で転載はできないので、お手数ですが検索頂ければと存じます。
福地氏が当時デザインされたモビルスーツは肩が大きめの傾向が強く、好みが分かれるところ。
「ジム・スパルタン」も元デザインは肩大きめ。
福地氏デザインベースの「ジム・スパルタン」はB-CLUBレジンキャストが発売されていて、前述の「HGUC ジムスナイパーⅡ」から自作する際のパーツ取りになるかと以前中古で入手してたので、画像をあげるとこんな感じ。
・・・現在、知られている「ジムスパルタン」とは印象が全然違いますよね。
パーツ毎には同じなんでしょうけど、バンダイのキットは瀧川氏のデザインベースなのか全体のプロポーションが今風になってる感じです。
ジムスパルタンといえば『機動戦士ガンダム バトルオペレーション code FAILY』で一躍有名になった気がします。
『機動戦士ガンダム バトルオペレーション code FAILY』
コミック版には現時点で未登場ですが、少なくともゲーム版には「ジムスパルタン」の「カスタム専用機」と「特殊部隊仕様機」が登場します。
デザインも福地氏ベースではなく、今風な瀧川氏調。
『RGM-79S ジム・スパルタン[レナート・ジェルミ専用機]』
『RGM-79S ジム・スパルタン[ブラックドッグ隊仕様]』
本キット・ベースで『カラバリ+追加頭部パーツ』で「レナート専用機/ブラックドック隊仕様機」コンパチキットがプレバンから後日発売する予感がします。
『機動戦士ガンダム バトルオペレーション code FAILY』から追加で商品化なるとすれば、初回で3種(ホワイトライダー、ブラックライダー、イフリートイエーガー)を出したので、同様に3種出しそうな気もします。
例えば、既に商品化している「ガンダムピクシー」のカラバリで商品開発が容易そうな「ガンダムピクシー[ロールアウトカラー]」「ガンダムピクシー[リリス機]」なんかは有り得ます。
この2種も欲しいですが、「陸戦高機動型ザクⅡ(アルマ専用機)」「ティターニア」を優先して欲しいですね。
何しろ主役機ですし、どれも欲しいですが優先順位的にはマストでお願いしたいところ。
話を「ジムスパルタン」に戻します。
【マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2】には、今回発売した『HG ジムスパルタン』とは別のカラーパターン(濃淡2色グリーン)の機体も瀧川氏により美麗でカッコイイデザインがされています。
詳しくは【マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2】をご覧下さい。
(同書はメーカーHPで定価購入できる販売サイトをご紹介されているようです。)
もし今後の二次・三次等の販売で「HG ジムスパルタン」を購入できれば、色替えで「ブラックドック隊機」や「濃淡2色グリーン機」にするのも楽しそうですね!
「レナート専用機」は頭部形状が違うので、難易度高めかな。
色々と書きましたが、最近のガンプラ新商品化はワクワクするものばかり!
「スレッガージムの次は、高機動型ザク(地上用)」とか「ジムスパルタンの次は、レナート機・ブラックドック隊機コンパチ」等、妄想しちゃって益々期待が高まりますね!