今回は9月発売したガンダムエース関連の話題。
【ガンダムエース2023年11月号】
ジョニ帰の後日譚や強力な連載陣による充実した内容。
MSV-R season2は第1回と同じ路線。この路線で行くならArK Performance先生も連動して連載!
・・・なんて、ならないかなあ。
個人的に本号で最も期待していた「機動戦士ガンダムU.C.ENGAGE-0082星屑の素顔-(後編)」が無かったです。
たいら庸先生、体調を崩されたのでしょうか。それとも原作の岸本先生に何かあったのでしょうか。
楽しみだった続きが読めないのは残念な気持ちもありますが、先生方が心配ですね。
そして同時期のガンダムエースは単行本・新刊ラッシュ!
まずはコチラ。
【機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還(26)特装版】
ジョニ帰、最終刊!
通常版と特装版の2種発売!
特装版は表紙違いで「イラストレーション・ブック」が付録。お値段は1,320円。(通常版は748円)
付録には、エンブレムが大きめに載っていて「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還 設定集」にも未掲載のミナレットエンブレム等もあるので、ファンの方にはお薦めです。
続いてはコチラ。
【機動戦士ガンダム ヴァルプルギス EVE(1) 特装版】
セラーナ・カーンのエピソードを中心に本編前夜をストーリー補完する形で描かれていきます。
特装版は表紙違いでイラスト集付。お値段は1,320円。(通常版は748円)
付録はコミックス表紙メインですが、後半にオーヴェロン等MSのカラーイラストが収録。ガンダムエース連載時に掲載されたものの再録も多いでしょうが、集約され1冊にまとめられていると嬉しいですね。
コチラも発売!
【機動戦士ガンダム バトルオペレーション コード・フェアリー(3)】
ティターニアがいよいよ本格始動!
しかし、戦局は劣勢。アルマ達に苦難の道が続きます。
ブラックドック隊も暗躍し様々な葛藤が描かれ、物語に重厚さが増しました。
MSVイアン・グレーデンも活躍する、個人的にお薦めな巻。
Code Fairlyがますます好きになることうけあいです。
コチラは初単行本化!
【機動戦士ガンダム 赤い三巨星(1)】
個人的には連載で読み飛ばした話もあったのか、単行本としてまとめて読むと新鮮で評価も上がった印象です。
連載で流し読みしている方には、単行本でまとめて読むと違った印象を受けるかもしれません。
表紙にもありますゾックが活躍するのも新鮮!
サクっと読めるんですが、キャラがたっていて物語にも味がある、続きが楽しみな作品です。
コチラも!
【機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(4)】
本巻で映画1作目の物語部分は描ききられました。
さびしうろあき先生はベルチル漫画版からの続投で続きとして、ベルチルの読むのもお薦めです。
コチラは新装し発売!
【新装版 デベロッパーズ 機動戦士ガンダム Before One Year War】
「ガンダムエース2023年10月号」に掲載された後日譚・読切を追加して、装い新たに発売!
ほんわかして独特の緩い時間が過ごせる素敵な作品が、現代に蘇りました!
今では、MS-04はORIGINのブグの印象が強いですが、本来はM-MSVが先。
M-MSVのプロトタイプザクに至る物語となります。
ここで、今日の本題「MS開発史」。
ORIGINを正史と考えると、デベロッパーズの物語に登場するM-MSV「MS-04プロトタイプザク」とORIGIN版「MS-04ブグ」の矛盾が発生します。
今日はその点を再度解消・検討していきます。
まず前提として、ORIGIN版「YMS-03 ヴァッフ」や「MS-04 ブグ」はあくまでダークコロニーでテストされた軍事用MS。
ORIGIN版を正史とするなら、その開発前にデベロッパーズの物語があったと考えると妥当です。
ORIGIN版に組み込むなら、MW-01後のジェネレーター開発成功から、ミオン達ホシオカに開発委託されたとすれば、(細かい年代等を無視すれば)辻褄が合います。
その流れだと型式番号はプロトタイプザクは型式番号MS-04ではなく、モビルワーカーの系譜MWシリーズにして、以下の流れなら組み込めますかね。
①ZI-XA3クラブマン開発
②MW-01(ORIGIN版)開発。ダークコロニーで軍用機としてテスト開始。
③小型熱核反応炉の開発に成功開発。
④ホシオカに開発委託
⑤プロトタイプザク4機で試験(デベロッパーズのクライマックス)。武装を持たせ兵器転用MS-04開発(M-MSVプロトタイプザク)。武装装備した第1号機。
⑥民間作業用としてMS-05ザクを発表。左肩アーマー装着したMSをYMS-05軍事用としてEMS-04と競合試験実施。
⑦競合試験結果から、より強力な軍用機開発が望まれ、ダークコロニーでYMS-03ヴァッフ開発開始
⑧軍事用・高性能試作機としてMS-04ブグを開発
⑨民間用作業機MS-05ザクにブグのノウハウを落とし込み、軍事用に再強化したMS-05ザクとして開発。作業機の量産ラインを利用して大量生産開始。
⑩後年、モビルスーツ開発史編纂としてプロトタイプザクの型式番号がブグと混同する等の問題解消のため、型式番号が整理・改変される。
整理・改変した型式番号順に並べると、以下のようになります。
①ZI-XA3クラブマン
②MW-01 ORIGIN版
③MW-02~03 ガンダムセンチュリーのMS-02~MS-03がココにあたる。
④YMW-04 ホシオカで開発した試作機
⑤MW-04 プロトタイプザク試験機(競作4機で試験実施)
⑥MW-05(旧MS-05) 民間・汎用人型作業機ザク(デベロッパーズ新装版・P177-178)
⑦MS-01(旧MS-04) 軍事用プロトタイプザク(M-MSV)
⑧MS-02(旧YMS-05) 軍事用・ザク試験機(EMS-04と競合)
⑨YMS-03ヴァッフ
⑩MS-04ブグ
⑪MS-05Aザク 軍事用に再強化された前期型ザク。B型開発により生産中止。(MSV、ROBOT魂)
⑫MS-05Bザク 軍事用に大量生産された一般型ザク。(ファーストガンダム版)
大戦終盤まで生産され、ルウム戦役後はC型やC2型のノウハウを元に内部機構が改修された。
改修後のB型を後期型、C2型を初期型と呼ぶ関係者もいた。
⑬MS-05C-0ザク 開戦に備え対核装備に再設計した試作ザク。(ORIGIN版「雨の海海戦」三連星ザク等)
⑬MS-05Cザク 開戦時に対核装備し量産したザク。南極条約後に生産中止。(ORIGIN版ザク)
⑭MS-05C2ザク コロニー制圧戦用に耐ガス装備したザク。(08小隊でシロー回想シーンに登場)
⑮MS-05Sザク 開戦時C型に次世代機MS-06装備を施したカスタマイズ機。(ORIGIN版シャア専用ザクⅠ)
⑯MS-05SSザク 最新型C2ザクの耐ガス装備を排除しカスタマイズした機体。(ラルザク)
⑰MS-06Jザク 最新型C2ザクの耐ガス装備を排除し陸戦特化した機体。(トップ機)
⑱MS-05JSザク J型をカスタマイズした指揮官用ザク。(ゲラート機)
⑲MS-05Lザク 最新型C2ザクの耐ガス装備を排除しスナイパー仕様にカスタマイズした機体。
⑳MS-05Qザク
作業機を「MW」、軍用機を「MS」とし、初めて武装を所持した「MS-04プロトタイプザク」を「MS-01」としました。
民間作業機ザクの量産ラインを軍が接収し量産開始したため、MS-05でMS-02の外装に戻ったという設定にすると、ヅダと競合したザクの開発時期とヴァッフ以降のMS登場時期に矛盾が出ないんじゃないかと思います。
いかがでしょう。
また、以前からMS-05に分類無かったので「戦後に型式番号の整理・改変された」話題に便乗し、MS-05も整理しました。
なお、ガンプラMG(以下、MG版。)とファーストガンダム旧ザクではデザインが違いますが、様々な経緯を鑑み「MG版はファーストガンダムをディテールアップしただけ」と解釈しました。
ORIGIN版ザクは前腕のパネルライン本数が明らかに違うのでファーストガンダム版(=MG版)とは別機体としました。
C2型はジオニックフロントで初期型と呼んでるので、改修後のB型の設定を付け加えました。
個人的には大分スッキリしましたが、どうでしょうか。